今年こそ“日本競馬の悲願”なるか。アロヒアリイを皮切りにビザンチンドリーム、クロワデュノールと、10月5日(日)に控…
今年こそ“日本競馬の悲願”なるか。アロヒアリイを皮切りにビザンチンドリーム、クロワデュノールと、10月5日(日)に控える凱旋門賞(3歳上牡牝・仏G1・芝2400m)に向け、幸先の良い勝利が続いている。これまでも前哨戦を制して凱旋門賞に挑んだ日本馬は数多くいた。週末に行われる大舞台を前に、そんな彼らの蹄跡を振り返ってみたい。のちに“アイドルホース”として人気を集めるディープボンドは2年連続で凱旋門賞にチャレンジし、21年には前哨戦フォワ賞で海外重賞初制覇を飾った。
ディープボンドは父キズナ、母ゼフィランサス、母の父キングヘイローの血統。皐月賞は18番人気で10着と決して目立たない存在だったが、京都新聞杯を勝ち、日本ダービー5着、神戸新聞杯4着、菊花賞4着と3歳春以降、急激に力を付けていった。4歳初戦の中山金杯は14着と崩れたものの、阪神大賞典を5馬身差で圧勝し、天皇賞(春)で2着に好走と、現役屈指のステイヤーとして存在感を示していった。
秋は凱旋門賞を最大目標に、ステップレースはフォワ賞を選んだ。同年のサンクルー大賞を制したブルーム、イスパーン賞とダルマイヤー大賞の勝ち馬スカレティとG1馬2頭が出走し、ディープボンドは5番人気の評価。だが、レースでは馬なりでハナに立つと、最後まで後続の末脚を封じ、1馬身半差の完勝で海外初戦をものにした。
期待を背負って挑んだ本番だったが、結果は大きく離された最下位に終わった。フォワ賞は良馬場で行われたが、凱旋門賞はタフなコンディションになったことも理由か。ドイツのトルカータータッソが大波乱を巻き起こした一方で、クロノジェネシスとともに快挙を見届けるのみだった。それでも、強敵相手につかんだ仏G2のタイトルは薄らぐものではない。通算で7億6781万5800円を積み上げ、“GI未勝利の賞金王”と呼ばれ、愛された彼の功績のひとつになっている。