投打二刀流を再始動させた一年を走り切った大谷。その声価は高まるばかりだ(C)Getty Images 例年、米球界内でさ…

投打二刀流を再始動させた一年を走り切った大谷。その声価は高まるばかりだ(C)Getty Images

 例年、米球界内でさまざまな議論を呼んでいる「MVP」の行方。しかし、今シーズンのナショナル・リーグにおける世論の情勢は限りなく一人に傾いている。

 今季“も”、MVP受賞を楽観視されているのは、大谷翔平(ドジャース)だ。

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 今年も異次元の1年を送った。投打二刀流を再始動させた大谷は、記者投票の選考基準となるレギュラーシーズンにおいて、打者として球団記録となる55本塁打、OPS1.014のハイアベレージを叩き出しながら、投手としても防御率2.87、奪三振率11.87をマーク。前人未到の「55-62(55本塁打、62奪三振)」の偉業もやってのけた。

 無論、ライバルがいないわけではない。とりわけフィリーズの大砲カイル・シュワバーは、大谷を上回る56本塁打、132打点を記録。打者として際立った成績を残しており、MVPを巡る論争において「有力候補」の一人とされていた。

 しかし、米識者内では「大谷には誰も及ばない」という見解が広まっている。米スポーツ専門局『CBS Sports』は、6人の記者が今季のMVP、サイ・ヤング賞、新人王を予想する記事を公開。その中でナ・リーグのMVP予想では、“満場一致”で大谷が選出された。

 大谷について「実際に投票する記者たちは、いわゆる“疲れ”を今年から感じ始めるかもしれない」と指摘するRJ・アンダーソン記者だが、トレイ・ターナー(フィリーズ)、フアン・ソト(メッツ)の名を挙げ、「しかし、他の誰一人として、オオタニが成し遂げたこと(特に彼の投球を考慮に入れると)を上回っているとは思えない」と断言。その異能ぶりこそがMVPの根拠であると訴えた。

 また、マイク・アクシサ記者は「打者として50本塁打を放ち、ひとたびマウンドに立てばエース級の投球を続ける選手こそ、リーグ最高かつ最も価値のある選手だ。正直に言えば、深く悩む必要なんてない」と強調。さらにマク・ウィリアムズ記者は、「私は偽善者かもしれない」と前置きした上で、こう続けている。

「別の選手を選びたい気持ちもあるし、誰かを選べたらとも思う。しかし、もうオオタニは避けられない存在だ。彼は非常にダイナミックな選手であり、その生産性は、たとえ断続的であったとしても、完全に別次元のものだ」

 そして、シュワバーとの比較を展開したマット・シュナイダー記者は「シュワバーがシーズンを通して続けた驚異的なパワーには敬意を表する。だが、オオタニのレベルに並ぶ者は他にいない」と力説。そして「MVPについては、長々と説明する必要はない。オオタニは打撃の価値だけでこの賞を勝ち取れるのに、今年は41イニングの平均以上の投球が加味されている」と圧倒的な優位を記した。

 議論に白旗が振られ、MVPが確実視される大谷。もはや1位票をどこまで得られるかに注目は集まっていきそうな情勢だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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