OBが角田にセカンドドライバーとしての心得を説いた(C)Getty Images F1キャリア5年目、レッドブルドライバ…

OBが角田にセカンドドライバーとしての心得を説いた(C)Getty Images
F1キャリア5年目、レッドブルドライバーとしてシーズンを戦っているレッドブルの角田裕毅。第3戦日本GPよりレーシングブルズから昇格を果たすも、獲得ポイントはトータルで20ポイントと苦戦が続く。
これまで、その低迷ぶりにより各方面から厳しい指摘を受けてきた角田だが、シーズン後半を迎えてもパフォーマンスへの意見として、さまざまな反応が上がり続けている。
海外メディア『GRANDPRIX247.COM』でも9月29日に角田のトピックを掲載。その中では、F1界OBであるリカルド・パトレーゼ氏が語った角田への評価の声を伝えている。
パトレーゼ氏は1970年代から90年代にかけ256戦を走り、通算6勝をマーク。当時の最多出走記録を打ち立てるなど、長きに渡りF1の舞台で活躍した。チームに恵まれない時期もあった中、92年にはウイリアムズ・ルノーでコンストラクターズタイトル獲得にも貢献している。
『GRANDPRIX247.COM』に掲載されたパトレーゼ氏のコメントでは、現役日本人ドライバーに対し、「ツノダはF1にいるが、違いを生み出せない。かつてはドライバーが自らの判断でレースを左右していたが、今では車に乗り、多くの指示を受け入れたうえで走るだけになっている」との指摘が並んでいる。
さらに、「だが、そこで違いを生み出すのはまた別の話だ。ツノダがF1に長く残ることは可能だろう。しかし、彼がいるかいないかで状況が大きく変わるわけではない」などとも述べている。
パトレーゼ氏は現役時、ネルソン・ピケ、ナイジェル・マンセル、ミハエル・シューマッハなど、歴代のチャンピオンクラスと組み、『No.2』としての役割を担う時期も多かった。また、経験や知識をマシン開発にも注ぎ、コース内外で所属チームに貢献。速さ以上に、ドライバーとしての完成度の高さが脚光を浴びる存在でもあった。
角田の現在のパフォーマンスに苦言を呈するとともに、パトレーゼ氏は自身のF1パイロット晩年について、以下の様に回想する。
「私がミハエル(シューマッハ)とチームを組んでいた時、私はほぼ40歳だった。今のフェラーリとルイス・ハミルトンの状況と似ている。当時、ウィリアムズで素晴らしい期間を過ごした後だったので、その年のチャンピオンを狙うことはできないと分かっていた。私は自分の経験を生かしてチームのレベルを上げることに集中していた」
他にも、セカンドドライバーの“心得”として、「シューマッハの速さを心配するよりも、車を改善するための仕事に集中した。彼に匹敵するのは難しいことが分かっていた。単なる速さだけでなく、気力も必要だ。気力が衰えれば、当然スピードも落ちる」などとも打ち明けている。
世界王者であるフェルスタッペンと組むことの困難さを理解した上での、パトレーゼ氏による角田への叱咤の声。正念場を迎えている25歳に、この声が届くことを願うばかりだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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