ヨーロッパ遠征に出発した世界ランキング1位のニュージーランド代表“オールブラックス”は11月4日、ロンドンのトゥイッケナムで、世界中から一流選手を集めて結成されたバーバリアンズと対戦し、31-22で競り勝った。 SOボーデン・バレットが初…

 ヨーロッパ遠征に出発した世界ランキング1位のニュージーランド代表“オールブラックス”は11月4日、ロンドンのトゥイッケナムで、世界中から一流選手を集めて結成されたバーバリアンズと対戦し、31-22で競り勝った。

 SOボーデン・バレットが初めてキャプテンを務め、試合登録メンバー23人のキャップ総数が422(平均18)という若手が多い布陣で臨んだオールブラックス。前半8分、敵となったニュージーランド人のSOリッチー・モウンガに先制を許し、14分には元オールブラックのFLスティーヴン・ルアトゥアにロングパスをインターセプトされ、つながれて失点した。28分にもゴールラインを割られ、10-17で折り返す。
 しかし、7点ビハインドで迎えた52分(後半12分)、ゴール前スクラムからの攻撃でCTBンガニ・ラウマペがパワフルに突進して同点に追いつく。その2分後にはハイパントのこぼれ球をWTBワイサケ・ナホロが拾ってチャンスとなり、テンポよくつないでFLサム・ケインが勝ち越しトライを挙げた。さらに58分にもキックのラッキーバウンドからHOネイサン・ハリスが加点し、14点リードしたオールブラックスは、試合終了前に観客を魅了したバーバリアンズに最後の拍手喝采は譲ったものの、ツアーの初戦を勝利で飾った。

 オールブラックスは今回のツアーで5試合を予定しており、11日にパリでフランス代表と対戦したあと、3日後にはリヨンでフランスXVとミッドウィークゲームをおこなう。そして中3日でスコットランド代表戦(エディンバラ)に臨み、ツアー最終戦は25日にカーディフでウェールズ代表と激突する。