<第79回国民スポーツ大会:仙台育英40日大三>◇29日◇1回戦◇マイネットスタジアム皇子山 仙台育英はプロ志望届を既に…

<第79回国民スポーツ大会:仙台育英4−0日大三>◇29日◇1回戦◇マイネットスタジアム皇子山

 仙台育英はプロ志望届を既に提出している吉川 陽大投手(3年)が9番投手、高田 庵冬内野手(3年)がそれぞれ出場。吉川は6安打2四死球5奪三振で完封、高田は3打数1安打とそれぞれ勝利に貢献した。

吉川は曲がりの大きなスライダーを武器とする左腕。この大会に向けてはチェンジアップの習得に力を入れてきた。

「自分が目指しているピッチャーは高橋 奎二さん(ヤクルト)。チェンジアップが凄く良いので、自分も投げたいと思っていました。高校で投げるのも最後。チェンジアップをしっかり投げて終わりたいと思っていたので、チェンジアップを練習してきました」

入念に準備をしてこの試合に臨んだが、「高めに抜けちゃったり、低めでもすくわれちゃってヒットになることもあったので、本当にまだまだだったと思います」となかなか納得のいく球は投げられなかったようだ。

その中でも粘り強い投球を披露。「ランナーを出しても自分のピッチングをしっかりできたことが良かったと思います」と自身の投球を振り返った。

「まだ2試合あるので、しっかりアピールしていきたい」と10月23日のドラフトに向けての想いを語った吉川。目標のプロ入りを目指して最後のアピールを続けている。

地元・滋賀での凱旋試合となった高田は2回裏の第1打席に中前安打で出塁。「オーダー発表で自分の名前が呼ばれた時に拍手が凄く多くて、やっぱり温かい人たちが多いと感じました」と感慨に浸った。プロ志望届の提出に関しては早い段階から決めていたという。

「自分は小学校1年生から野球を始めたんですけど、その頃から自分はプロ野球選手になるという目標を掲げてやってきました。高校野球に入ってからもプロ野球に絶対入ると思っていたので、自分を信じてというか、プロになるという強い意志のもと、プロ志望届を出しました」

高校通算31本塁打の長打力に50m走で6.2秒の俊足、遠投115mの強肩と抜群の身体能力を誇る髙田。「唯一無二の選手になりたい」と将来を思い描いている。

吉川と髙田に対する将来の期待について、須江 航監督は「1時間くらいかかっちゃいます」と前置きした上でこう語ってくれた。

「吉川はまだまだ高校3年生の体じゃないんですよ。高2くらいのフィジカルであれくらいのパフォーマンスを出せているので、近い将来、プロに入って、体ができたら、『こんな子になったんだ』みたいなことになると思います。髙田は全高校生の中で最も素晴らしい筋肉を持っています」

 既に高いレベルで結果を残している2人だが、伸びしろはまだまだ残されているようだ。「皆さんの力がドラフトを決めます」と語った須江監督。2人はどのような評価になるだろうか。