大相撲秋場所の千秋楽を終えた高砂部屋の力士らが29日、東京都北区桐ケ丘1丁目の養護老人ホーム「日の基青老閣」を訪れ、利…
大相撲秋場所の千秋楽を終えた高砂部屋の力士らが29日、東京都北区桐ケ丘1丁目の養護老人ホーム「日の基青老閣」を訪れ、利用者ら約70人と交流した。外出機会が少ない施設のお年寄りに楽しいひとときを届ける朝日新聞厚生文化事業団の「ゆうゆうビジット」の一環。
幕下の朝興貴さんと三段目の朝乃丈さんが、元力士でアドバイザーの松田哲博さんの司会で上手投げや突き出しなど様々な決まり手を披露。職員やお年寄りとの「取組」もあり、会場は笑いや歓声に包まれた。最後には部屋の特製ちゃんこを振る舞い、中には3杯おかわりする人も。
阿部ミツヱさん(84)は朝乃丈さんにお姫様抱っこをしてもらい「人生初だった。幸せ」。高校時代に柔道をやっていたという黒川等さん(70)は朝興貴さんの胸を借りた。「こういう機会はないから楽しかった」。芦澤操さん(88)は「ちゃんこ鍋は初めて。これからも高砂部屋を応援します」と話した。