(28日、秋季兵庫県大会準決勝 市尼崎5―1東洋大姫路) 一回から試合は動いた。相手に傾きかけた流れを引き寄せたのは、…
(28日、秋季兵庫県大会準決勝 市尼崎5―1東洋大姫路)
一回から試合は動いた。相手に傾きかけた流れを引き寄せたのは、市尼崎のエースの一打だ。
遊撃手の失策絡みで1失点した直後の一回裏2死一、二塁。エースの塩沢魁矢(かいし)投手(2年)に打席が回ってきた。緩い変化球をはじき返した打球は中堅手の頭を越えて逆転。市尼崎のスタンドはわきにわいた。
この一打を椎江博監督は「すぐに(点差を)ひっくり返してくれたから大きかった。相手エースの『いける』という気持ちをガクッと落とせた」とたたえる。
マウンドでは、昨秋から県内公式戦無敗の相手打線を「引っ張る(打球が多い)」と分析。スライダーを中心とした変化球で打たせてとり、9回1失点完投で近畿大会への切符をつかんだ。
塩沢投手は尼崎市で生まれ育ち、「地元から甲子園に出たい」と同校に進学した。1年秋から登板経験を得て、今夏は背番号1。終盤の投球の粘り強さのために、「体幹トレーニングを中心にコツコツと積み重ねてきた」と完投に充実感をにじませた。
同校初の選抜大会出場がかかる近畿大会。「一戦一戦、少ない失点で投球し、チームを勝たせたい。その結果、選抜大会が見えたら」と笑顔で語った。(原晟也)