リーグ連覇を飾り胴上げされるソフトバンク・小久保裕紀監督(C)産経新聞社 元中日監督の落合博満氏と元DeNA監督の中畑清…

リーグ連覇を飾り胴上げされるソフトバンク・小久保裕紀監督(C)産経新聞社

 元中日監督の落合博満氏と元DeNA監督の中畑清氏が、9月28日のTBS系「サンデーモーニング」のスポーツコーナーにご意見番として生出演した。コーナーの冒頭の取り上げられた同27日にパ・リーグ連覇を飾ったソフトバンクに対して「大あっぱれ」を出した。

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 借金7の最下位から、貯金33まで伸ばしたホークス。落合氏は「長いペナントレースで落ち着いて野球をやっていました。この戦力があれば、最後は優勝するんだという自信みたいなものを持ちながら采配してましたね」と就任2年目の小久保裕紀監督を称賛した。

 2人の名物評論家は、投打の殊勲選手に「あっぱれ」だ。中畑氏はプロ6年目28歳の柳町達に言及し、「最初にケガ人が多かった。沈滞ムードがあった中で、それを変えてくれたのが柳町」と語った。映像では打席の中で舌を出す場面も紹介され「本当に特徴がある。チームを引っ張ったという意味では、年間のMVPをあげたい」と力を込めた。柳町は27日現在、パ・リーグ2位の打率.296、同トップの出塁率.386というハイアベレージを残している。

 落合氏は先発投手陣を絶賛。「野球は攻撃よりも守りを重点的とした戦い方をする方が勝つ確率が高い。それをまざまざと実践した」と分析した上で、「中でも先発の4人(有原航平、リバン・モイネロ、大関友久、上沢直之)で貯金27ですから。とてつもない数字ですよ」と強調。中でも自身初めて規定投球回数に到達し、13勝(5敗)を挙げた大関を「よくローテーションに入ってきて、ここまで勝ち星あげた」と評価した。

 2人は2位・日本ハムの戦いぶりにも拍手を送った上で、落合氏は「新庄(剛志)監督はよくあそこまで、チームを作り上げましたよ」と激賞。「中堅クラスが主体のソフトバンクと、若手主体の日本ハム。最後はそこで経験の差がちょっと出たのかなと思います」と勝敗の分かれ目を指摘していた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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