投打二刀流を当たり前にこなしている大谷(C)Getty Images メジャーリーグはレギュラーシーズンが最終盤を迎え、…

投打二刀流を当たり前にこなしている大谷(C)Getty Images
メジャーリーグはレギュラーシーズンが最終盤を迎え、ポストシーズンが差し迫っている。そうした中で、球界内で生じたという“ある不満”が、日本でも小さくない話題となった。
米全国紙『USA Today』の敏腕記者であるボブ・ナイチンゲール氏が、現状では大谷に“のみ”に適用されている二刀流選手へのルールに関して、ドジャースが投手ロースターを一枠多く抱えられることで「他球団が憤りを感じている」と伝えた。
いわゆる「大谷ルール」は、2020年からMLBの公式ルールとして制定。二刀流選手の可能性と幅を広げたのは間違いない。ゆえにナイチンゲール記者が伝えた「他球団が憤り」には反発の声が噴出。SNSでは「何を今さら」「同じように二刀流選手の選手と契約をすればいい」といったコメントも目立った。
もっとも、他球団にとっては、「同じようにやればいい」とはいかない事情もある。それを生んでいるのは、“大谷ルール”で定められた規定に他ならない。
今から約1か月前。米メディア『The Athletic』の記事において二刀流挑戦についての本音をパドレスのジェイク・クロネンワースが語っていた。大学時代に投手も兼任し、マイナーでもクローザーを担った実績があった31歳は、MLBの設けたルールの在り方に“疑問”をぶつけた。
「なぜ大学やマイナーで出来ていることを、メジャーに上がったからと言って資格を得る必要があるんだ。自分にはそれが全く理解できない。あれ(今の大谷ルール)は高いレベルで二つをこなせる選手の天賦の才を奪うんだ」
クロネンワースが苛立ちを露わにする理由は、MLBが二刀流選手としてメジャーロースターに登録するために“条件”を設定していることにある。
その条件は以下の通りで、「投手としてシーズン20イニング以上に登板」「打者でシーズン20試合以上に出場、または60打席以上」というもの。一見すると簡単そうに見えるが、こと投手の方は先発でなければ、到達は難しいようにも見える。
そうした課題の存在にクロネンワースは「基本からやらせるのは理解できない」と不満を露わにするのである。
彼はこうも言っている。
「メジャーで打者が投げるのは、基本的に延長戦に入った試合か、チームが6点差以上で勝っているか、負けている時だけだ。そういう試合は3週間ぐらい全くない時だってある。だから二刀流選手なのに全く投げられないケースだってある。そういう中で、まだ二刀流と認められていない選手をロースターに入れれば、チームは重要なブルペンの枠を削ることにもなる」
一連の主張は日本ではあまり語られていない問題点ではないか。現行のルールの下で、新たに二刀流選手を起用するのは、タイトルを争うようなチームにとっては枠を減らすリスクがあり、トライする余地を減らしているとも言える。ゆえに「大谷にのみ適用されている」と皮肉られるのも必然か。
いまや日本でも一般化している二刀流に関するルールだが、条件撤廃などより自由度を設ける必要があるのかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】56発男シュワーバーも寄せ付けぬ「54-62」の異次元さ 大谷翔平の受賞を巡るMVP論争が白熱「誰もオオタニには及ばない」
【関連記事】「完全にバカげてるよ」自己最多タイ54号は敵地のプールに飛び込む“驚愕の一発” 大谷翔平は「この球をホームランにしたんだ」
【関連記事】「もう認めよう」大谷翔平が失った“4票”に異論噴出 MVP模擬投票の行方に疑問の声止まず「なぜシュワーバーに投票できる?」