<大相撲九月場所>◇十三日目◇26日◇東京・両国国技館【映像】“珍手”炸裂で超巨漢を大逆転の瞬間 17歳の“天才”小兵力…

<大相撲九月場所>◇十三日目◇26日◇東京・両国国技館

【映像】“珍手”炸裂で超巨漢を大逆転の瞬間

 17歳の“天才”小兵力士が、“0.1パーセントの珍手”で体重2倍超の巨漢を撃破。衝撃的な逆転劇に「なにやった?」「体幹オバケやん」と驚きの声が相次いだ。

 序二段九十五枚目・康誠(秀ノ山)と序二段八十九枚目・千代紫龍(九重)の一番。かつて“天才相撲少年”として注目を集めたこともある佐賀県武雄市出身の康誠は、身長165センチ、体重67.9キロと小柄な体格の17歳。一方、熊本県熊本市出身で24歳の千代紫龍は、身長179.7センチ、体重144.3キロの巨漢の持ち主だ。両者の身長差は14.7センチ、体重差にいたっては76.4キロという、倍以上も差が開いた対決となった。

 立ち合い相手の腕を取りにいったのは康誠。すぐに右に回り込むと、低い姿勢で潜って素早く攻めていった。はたかれても落ちない驚異的な体幹を発揮しつつ、相手に組み止められた康誠は、すかさずまわしを取ってもろ差しに。抱え込まれ苦しい体勢ながら足取りに出るなど攻めの手は緩めなかった。最後は引いて振り回したところ、頭をつけた千代紫龍に攻め込まれたが、土俵際、康誠は俵で堪えて大逆転の投げを決めた。

 決まり手は“網打ち”。日本相撲協会の公式ホームページによれば、決まり手ランキング41位、発生割合0.1パーセントの珍しい捻り手で、「相手の差し手を両手で抱え、体を上手の方に開いて後ろへ振り切るようにひねり倒して勝ちます。きれいに決まると網を引く姿に似ているので、この名前がつきました」という。見事勝利した康誠は5勝目を挙げ、敗れた千代紫龍は3敗目を喫した。

 客席から悲鳴のような歓声も上がった逆転劇に、ABEMAのファンも大興奮。「うわぁぁあいいね!」「なにやった?」「体幹オバケやん」「凄えなあ」「ええ相撲とるねえ」「これは金メダリスト」と驚きや称賛の声が続々と寄せられた。(ABEMA/大相撲チャンネル)