ギブソン(右)が残したシーズン記録に肩を並べた山本(左)(C)Getty Images 相手打線に付け入る隙を与えない投…

ギブソン(右)が残したシーズン記録に肩を並べた山本(左)(C)Getty Images

 相手打線に付け入る隙を与えない投球で、球史に名を刻んだ。

 現地時間9月25日、ドジャースは敵地でのダイヤモンドバックス戦で8-0と快勝。4年連続となる地区優勝を決めた。先発した山本由伸は6回(94球)を投げ、被安打4、無失点、7奪三振と力投。メジャーでは自己最多となる12勝目を飾った。

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 背番号18は、誰もが認めるエースの働きを見せた。

 2奪三振を含む三者凡退と最高の立ち上がりを見せたこの日の山本は、たびたび得点圏に走者を背負いながらも要所を締め、ダイヤモンドバックス打線を寄せ付けず。6回にはコービン・キャロルから空振り三振を奪って、日本人選手史上7人目のシーズン200奪三振を達成した。

 1年を通じてローテーションを守り抜いた山本は、MLBでも「唯一無二」となっていた大投手の記録にも並んだ。防御率が両リーグで公式記録となった1913年以降で、「200奪三振以上、防御率2.50未満、被打率.200未満、WHIP1.00未満、被長打35本未満」を達成したのは、1968年のボブ・ギブソン以来の快挙となった。

 ギブソンは、MLB通算251勝を挙げ、2度のサイ・ヤング賞と1度のシーズンMVPを手にしている傑物。そんな大投手が最初のサイ・ヤング賞を手にしたシーズンの記録に山本は並んだのである。

 ちなみに68年のギブソンの残した成績は圧巻で、34先発で22勝、防御率1.12、268奪三振、WHIP0.85と軒並みハイアベレージをマーク。MLB公式サイトでは「史上最高のシーズン」とも評されている。

 そんな不滅の大記録を生んだ投手の名を呼び覚ました山本。その快投ぶりには、ドジャースのレジェンド左腕も賛辞を惜しまない。

 試合後のシャンパンファイト中に地元局『Sports Net LA』の取材に応じたクレイトン・カーショーは、「ヤマは信じられないほどに素晴らしいよ。今日だって圧倒的だった」と強調。その上で「スキーンズ(パイレーツ)も素晴らしいシーズンを送った。サイ・ヤング賞を受賞すべきだとは思う。でもね、ヤマはそれに匹敵する、いやそれ以上だね。彼が受賞してもおかしくはない。チームにいてくれることを感謝したい」と称えた。

 カーショーが名を挙げたポール・スキーンズは、今季に10勝を挙げ、防御率1.97、216奪三振と圧巻の1年を送った。それだけに彼がサイ・ヤング賞の最有力候補とも言えるが、山本は投手としての最高の栄誉を手にできるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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