◇国内男子◇パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 初日(25日)◇泉ヶ丘CC(大阪)◇6993yd(パー71)…

上井邦浩は素直に喜べない好スタート

◇国内男子◇パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 初日(25日)◇泉ヶ丘CC(大阪)◇6993yd(パー71)

「電気が走りました」。出だしから4連続バーディで飛び出し、悲願の初優勝へ快調にスコアを伸ばしていた42歳の上井邦浩が思わぬアクシデントに見舞われた。

5アンダーに伸ばして折り返した直後、10番の1打目は左側のカート道付近まで曲げた。ギャラリーロープを外して2打目を打ち、ロープを固定する杭を右手で刺し直そうしたところ、「下(地面)が硬くて」親指の付け根あたりを痛めた。「そこから力が入らなくて、今も痛いです」。自己ベストスコアまで1打差に迫る8アンダー「63」の好スタートを喜びたいところだが、「心配だから早く冷やしたい」と不安が先に口をつく。

右手への不安を払拭して2日目を迎えたい

その10番はラフからつけた8mのバーディパットを沈めたが、スイングの感覚は明らかに変わった。以降も3バーディを重ねたものの、「ピッチマークを直すのも痛いし、最後のほうは力が入らな過ぎて右しか行かなかった」。16番(パー3)で唯一のボギーをたたき、伸ばしたい18番(パー5)もパーにとどまる締めくくりに「最後が情けなかった」と表情を硬くした。

昨季は賞金ランキング68位で3度目のシード復帰。今季は4月の開幕戦から8試合連続で予選を通過したが、初めて週末に進めなかった8月「リシャール・ミル チャリティトーナメント」を含めた出場6試合(棄権1試合を含む)で決勝ラウンドに進めていない。急変の一因に挙げるのがパッティング。「ショットはずっと良かったけれど、パターがひどくて。スコアにならないから、ゴルフをやって苦痛でしかなかった」と振り返る。

不振を極めていたパットに光明

今週はコーチと重点的にパットの調整に励み、「その成果がちょっと出たかな」とうなずくビッグスコア。原因は「分からない」と手探りの究明は続くが、「この3、4カ月ずっと良いイメージがなく、短いのをポロポロ外していた」というパットに、ようやく光明が差し始めたところだ。

地元・大阪からは家族も応援に訪れ、首位と1打差2位のポジションで迎える残り3日間。出場351試合目での初タイトルへ、まずは右手の回復に努める。(堺市南区/塚田達也)