WRC第12戦セントラルヨーロッパ(ドイツ/チェコ/オーストリア、ターマック)のエントリーリストが発行され、ヒョンデのオ…

WRC第12戦セントラルヨーロッパ(ドイツ/チェコ/オーストリア、ターマック)のエントリーリストが発行され、ヒョンデのオィット・タナックは、マニュファクチャラー選手権ポイントにノミネートしていないことが明らかになった。

これを受け、ヒョンデ・モータースポーツが声明を発表。セントラルヨーロッパ、ジャパン、サウジアラビアの今シーズン残り3戦は、マニュファクチャラーズ選手権ポイントにノミネートするのはティエリー・ヌービルとアドリアン・フルモーだけとなることを明かした。

理由について、タナックとコ・ドライバーのマルティン・ヤルベオヤをマニュファクチャラーズ選手権ポイントの対象としてノミネートしないことで、競技規則のアドバンテージをフルに活かし、ドライバーズ選手権、コ・ドライバーズ選手権のタイトル争いにおいてできる限り有利な状況を得るための戦略的な決断と説明している。

タナックはマニュファクチャラーズ選手権のポイント対象にノミネートしないことで、エンジンの使用基数制限を受けなくなり、残り3戦を毎回、フレッシュなエンジンで戦うことが可能となる。WRCの競技規則では、マニュファクチャラーズ選手権ポイントの対象として参戦する車両のエンジンは、1台ごとに1シーズンあたり2基に制限されており、エンジンはシーリング(封印)される。FIAの許可なくシーリングが破損(交換)された場合は、次のラリーで5分のタイムペナルティが与えられると規定されている。

第11戦チリ終了時点でドライバーズ選手権は、トヨタのセバスチャン・オジエが224ポイントでトップ。2番手にエルフィン・エバンス(222ポイント)、3番手にカッレ・ロバンペラ(203ポイント)とトヨタ勢がトップ3を独占しており、タナックはオジエに43ポイント差の181ポイントで4番手につけている。残り3戦で、スーパーサンデー、パワーステージの各ボーナスポイントを含めた獲得可能な最大ポイントは105ポイント。

WRCセントラルヨーロッパ エントリーリスト