デビュー17年目の松山弘平騎手が、ピューロマジック(牝4、栗東・安田翔伍厩舎)でスプリンターズステークス(3歳上・G…

 デビュー17年目の松山弘平騎手が、ピューロマジック(牝4、栗東・安田翔伍厩舎)でスプリンターズステークス(3歳上・GI・芝1200m)の初制覇を目指す。

 松山騎手は90年3月1日生まれ、兵庫県出身の35歳。JRA通算13436戦1329勝。GIはデアリングタクトとのコンビで20年の牝馬三冠を制するなど6勝、重賞は53勝している。そして今年は91勝を挙げて全国リーディング2位(9月21日現在)。自身初の関西リーディングはもちろん、日本一も狙える位置に付けている。

 スプリンターズSのパートナーはピューロマジックだ。圧倒的なスピードを武器にして、24年の葵Sと北九州記念を制覇。その後は直線で甘くなるレースが続いていたが、前々走のアルクオーツスプリントから末脚を生かすスタイルに脚質転換。ここは惜しくも0秒4差の5着だったが、続く前走のアイビスSDでは計ったように差し切って、3つ目のタイトルを獲得した。1年前のスプリンターズSはハイペースで逃げて0秒5差の8着だったが、今ならひと味違ったレースが見られるだろう。そして松山騎手は24年の北九州記念を制して以来のタッグ。コンビ結成時は2戦1勝、2着1回と好成績なので、今回も持ち味を引き出してくれるに違いない。

 これまで松山騎手はスプリンターズSに8回騎乗。16年のミッキーアイル(2番人気)と22年のウインマーベル(7番人気)で2着、12年のドリームバレンチノ(9番人気)と20年のアウィルアウェイ(10番人気)で3着に食い込むなど、何度も高配当の使者となっている。ただ、惜しくも勝利には手が届いていない。好相性の快足娘を駆って、今年こそ戴冠となるか。その手綱捌きに大いに期待したい。