ベテランプレーヤーの矜持~彼らが「現役」にこだわるワケ(2025年版)第7回:鈴木大輔(ジェフユナイテッド千葉)/前編 …
ベテランプレーヤーの矜持
~彼らが「現役」にこだわるワケ(2025年版)
第7回:鈴木大輔(ジェフユナイテッド千葉)/前編
2008年にアルビレックス新潟で始まったプロキャリアは、今年で18年目を迎えた。所属したチームは現在のジェフユナイテッド千葉で5クラブ目。昨年6月に左アキレス腱断裂という大ケガを負って長期離脱を強いられた際には
「引退もよぎった」というが、戦列に戻った今は再びその胸に自信を宿し、変わらないキャプテンシーを発揮しながらチームを牽引している。
「自分の履歴書みたいなものがあったとしたら、世代別の日本代表にコンスタントに名を連ねてきたとか、2012年にロンドン五輪に出場したとか。2013年から在籍した柏レイソルではタイトルを経験できたとか。日本代表にも選出されて海外移籍も経験したとか、キャプテンを預かることも多かったとか。
一見、華やかな経歴に見えると思うんですけど、自分ではそれが結構、違和感なんです。高校時代も自分が一番秀でていたわけじゃなかったし、世代別の日本代表にもいつもギリギリ入れた感じでした。キャプテンも『なんか明るいからやらせておこう』みたいな感じで任されることが多かった気がします(笑)。
ただ、その時々で自分が輝くこと以上に、周りの選手が輝くことに喜びを覚えながらプレーを続けていたら、うまくキャリアがつながって今にたどり着いた。僕自身は昔も今も変わらず、学生の頃のような『青春ど真ん中!』的なノリを更新しているだけなんですけど」
清々しいほどまっすぐに、サッカーができる喜びを口にする。どんな時も後ろは振り向かない。日々、自分にできることを全力でやり切って、前だけを見据えて突き進む。
「チームみんなでひとつになって、目標に向かう」
簡単なようで、プロの世界では難しくもあるその実現の先に、"最高の瞬間"が待っていると信じて。
鈴木大輔(すずき・だいすけ)
1990年1月29日生まれ。東京都出身。星稜高卒業後、2008年にアルビレックス新潟入り。プロ入り4年目にレギュラー定着を果たし、2012年にはU-23日本代表に選出されてロンドン五輪に出場。4強入りに貢献した。2013年、柏レイソルに完全移籍。2016年にはスペイン2部のヒムナスティック・タラゴナに移籍した。2018年に柏へ復帰し、2019年に浦和レッズへ完全移籍。その後、2021年からジェフユナイテッド千葉でプレー。チームのJ1昇格へ日々奮闘している。