<令和7年度秋季愛知県大会:豊川1―0中部大春日丘>◇23日◇準決勝◇小牧市民球場 準々決勝では、享栄と3時間に及ばんと…
<令和7年度秋季愛知県大会:豊川1―0中部大春日丘>◇23日◇準決勝◇小牧市民球場
準々決勝では、享栄と3時間に及ばんとする大熱戦を演じ、タイブレークの末に9対8とサヨナラで粘り勝った中部大春日丘。齊藤 真監督は、「ウチは、すごい選手がいるワケではないし、みんなで泥臭く戦っていくということがモットーのチーム」と言っていたが、まさにそんな戦い方で勝ち上がってのベスト4進出となった。
これに対するのは、一昨年秋には県大会準優勝、東海地区大会優勝校でセンバツ出場も果たした豊川。シード校にもなって、期待された今夏は、5回戦で享栄に好投手戦の末に敗退。悔しい思いをしたが、そこからスタートした新チームは、東三河地区2位校で県大会進出。名古屋、大成、昨秋の優勝校の至学館を下しての準決勝進出である。
豊川は、前チームではプロ注目と言われた140キロ台後半をマークする中西 浩平投手と平野 翔馬投手がいて、圧倒的な投手力のチームという印象だった。新チームは夏の大会でベンチ入りしていた、上江洲 由誠捕手(2年)と長谷川 快内野手(2年)に、控え投手としての皆川 瑛翔投手(2年)の3人だけだった。チームとして公式戦経験が少ないということは否めない。
長谷川 裕記監督も、「中西や平野の140キロ越える球を普通に見てきましたから、誰を見てもあまり早く感じられないんですけれども、皆川も、そんな二人の背中を追いかけながらやってきていました。あの二人に比べてしまうと、まだまだかなとも思いますけれども…(苦笑)。チームとしても、3年生が多かったので、今度の選手たちは経験値も少ないですね。練習試合は積んできていますが、公式戦の経験は少ないので、どうしても緊張はするでしょう。それでも、緊張感を持たせながら厳しくやってきました。皆川もポテンシャルは高いと思うので、緊張感を持った中で、経験を積んでいきながら、成長していって欲しい」と語った。
それでも、ここまでしっかり勝ち上がってきたのはさすがに東三河の雄としての豊川の存在感である。2年ぶりのセンバツ出場も見えてきた中での準決勝。勢いのある中部大春日丘だったが、豊川は結果的には、初回の1番長谷川選手と3番上江洲選手の安打などで作った1死一、三塁のチャンスで、4番・國立 和之介選手(2年)の中犠飛で奪った1点を、皆川投手が毎回の12奪三振で被安打7の無失点に抑える好投で、守り切った。
豊川も打線としては7安打1点のみ。これは、中部大春日丘の横田 鉄伸投手(2年)の好投もあったと言っていいであろう。ただ、惜しむらくは中部大春日丘の持ち味としている「泥臭い野球」を展開することができず、皆川投手の投球にハマって、食い下がり切れなかった。
齊藤監督も、「しょうがないですね。相手の投手がよすぎました。完敗です」と脱帽だった。それでも、次の3位決定戦では、持ち味の泥臭さ、食い下がっていく粘り強さを示してくれることを期待したい。