<秋季東京都高校野球大会第24ブロックB:城東11-3国立(7回コールド)>◇23日◇代表決定戦◇明大八王子グラウンド …
<秋季東京都高校野球大会第24ブロックB:城東11-3国立(7回コールド)>◇23日◇代表決定戦◇明大八王子グラウンド
1980年の夏、西東京大会を制して都立校として史上初の甲子園大会出場を果たした国立に対し、城東は99年の夏に東東京の都立校として初の甲子園大会出場を果たし、2001年の夏には都立校としては唯一2度目の甲子園大会出場を果たしている。第24ブロックBの代表決定戦は、いわば元祖都立の星の対戦になった。
城東は2回目の甲子園大会出場の時の中心打者であった内田 稔がこの秋、助監督として現場に復帰。赤澤 秀幸監督とW指導体制でチームを率いる。もっともチームは背番号14の佐瀬 智哉主将(2年)を中心に部員たちがミーティングを重ねチームを引っ張っていくのを、指導者は支えていく立場だという。
一方、国立は一時低迷した時期もあったが、2年前に府中東や小平南の監督として実績を残している堀田 一弘が監督に就任し、徐々に力を付けてきた、この夏は4回戦で桜美林に敗れはしたものの、タイブレークにもつれ込む激戦を繰り広げた。しかし夏は3年生中心で戦ったため、この秋は大会の経験者がほとんどいない。しかもスタメンのうち、先発投手のエースの岩松 大輔、1番の土井 悠臣内野手、3番・齊藤 啓介外野手、4番・棚田 治幸外野手、7番・宮﨑 快内野手の5人が1年生という若いチーム。一方、城東は夏の経験者が多く残っており、新チームを結成したばかりの秋の大会では、その差が出た。
それでも1回表に国立は1年生の4番打者・棚田の適時二塁打で1点を先制する。しかし2回裏、城東の5番・関口 佑輔内野手(2年)の内野安打に、6番・中原 健心外野手(2年)のバントは敵失を誘い一、二塁。さらに2つの四球による押し出しで同点に追いつく。なお一死満塁から1番・増井 鉄昇内野手(2年)が右中間を破る走者一掃の三塁打を放ち、城東が突き放す。「満塁なので、フライアウトでもいい、というつもりで打ちました」と増井は言う。増井も2番・小島 杏 内野手(2年)の遊ゴロで生還し、城東はこの回5点を入れる。「エラーとフォアボールが点につながるという、一番心配していたことが起きました」と、国立の堀田監督は言う。
城東は3回裏と5回裏に1点ずつ。6回裏は2つの四球から得たチャンスから打線がつながり4点を入れる。7回表は遊撃手として出場していた佐藤 奏良(2年)がマウンドに上がって三者凡退に抑え、11―3の7回コールドで城東が勝ち、都大会出場を決めた。
城東は前の代、秋も春も1次予選で敗退。夏は4回戦まで進んだものの、文京に6-8で敗退し、城東としては早い夏の終わりであった。その分、「夏休み暑い中、よくがんばりました」と赤澤監督は選手たちをねぎらう。けれども選手たちの意識は高く、増井は都大会を「挑戦者の気持ちで挑んでいきます」と言い、「目標は甲子園です」と力強く語った。東東京の都立の雄らしい強さが戻ってきた城東の、都大会での戦いが注目される。
一方国立は夏に向けてチーム力を上げているだけに、「時間をかけてやっていきます」と言う堀田監督の下、名門復活に向けての歩みが始まっている。