スポーツジャーナリストの増田明美さんによる講演会「全日本大学駅伝の楽しみ方」が23日、名古屋市中村区のミッドランドホー…

 スポーツジャーナリストの増田明美さんによる講演会「全日本大学駅伝の楽しみ方」が23日、名古屋市中村区のミッドランドホールで開かれた。朝日新聞名古屋本社発刊90周年の記念行事の一環。抽選で選ばれた約300人を前に「駅伝は足し算ではない。プラスアルファの力が出るのがおもしろい」と、たすきをつないで伊勢路を駆け抜ける全日本大学駅伝の魅力を語った。

 増田さんは1984年のロサンゼルス五輪マラソン女子代表。現在は日本パラ陸上競技連盟の会長を務め、マラソンや駅伝の解説者としても分かりやすい語り口で人気だ。

 11月2日開催の第57回全日本大学駅伝(朝日新聞社など主催)について、増田さんは「先手必勝ではなく、距離が長い終盤の7区、8区でデッドヒートがありえる。箱根、出雲も合わせた3大駅伝の中でも、全日本は見どころが多い」と話した。また、「選手の母親と仲良くなる」など「増田流取材術」も披露。監督や選手の裏話も明かすなど講演はしばしば脱線し、会場を沸かせた。

 東海地区から出場する名古屋大、岐阜協立大の選手やコーチ、監督も登壇。名古屋大陸上競技部の長距離パート長、加藤太一選手は「大会までミーティングを重ね、目標に向けてムードを整えたい」、岐阜協立大駅伝部主将の長瀬大起選手は「7区、8区にエースを置いているので、そこまでくらいつくのがポイント」と抱負を述べた。(舟橋宏太)