サッカーJ3の高知ユナイテッドSC(高知U)は23日、ベルギー2部リーグ監督など欧州で指導の実績がある白石尚久氏(49…
サッカーJ3の高知ユナイテッドSC(高知U)は23日、ベルギー2部リーグ監督など欧州で指導の実績がある白石尚久氏(49)が新監督に就任したと発表した。パワハラ問題で前監督の秋田豊氏は22日付で辞任していた。
白石氏は高知市で記者会見し、「選手のハードワークする姿、どんな状態でも諦めないプレーを見て、このチームだったら鍛えればもっと強くなるという気持ちを持った」と語った。
今季は残り10試合。チームは6連敗中で20チーム中16位と厳しい状況にある。「まずは残留するという直近の目標のため、スタッフと選手にはサッカーに集中してもらいたい」と話し、勝つための準備や闘争心などの意識づけを大事にする考えを示した。
会見に同席した山本志穂美社長は「若い選手のポテンシャルを引き出し、モチベーションを上げてくれる監督だと思う」と期待を語った。
白石氏は香川県出身。高校3年でサッカーを始め、アルゼンチンに渡ってプレーし、27歳のときにフランスで選手を引退。4年間のサラリーマン生活を経て指導者となった。
2008年から、FCバルセロナ(スペイン)でスクールコーチとして子どもを指導。スペイン女子1部リーグやベルギー2部リーグで監督を務めるなどした。17~18年には元日本代表・本田圭佑氏を専属の分析官として支えた。
高知Uは今季J3に参入。元日本代表の秋田氏が今季から指揮をとったが、選手やスタッフがパワハラを申し立てたことで休養し、19日に辞意を表明していた。山本社長によると、パワハラ問題が明らかになった6月末以降、次期監督候補として12人の名前が挙がっていたという。(斉藤智子)