女子走り幅跳び銀メダルのミハンボは大会中に食事面で悩まされた(C)Getty Images 9月21日に閉幕した「東京2…

女子走り幅跳び銀メダルのミハンボは大会中に食事面で悩まされた(C)Getty Images

 9月21日に閉幕した「東京2025世界陸上」(東京・国立競技場)は、9日間の総入場者数61万9288人を記録する大盛り上がりを見せた。しかし、一部からは運営・環境面における不満も漏れている。

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2021年東京五輪の女子走り幅跳びを制し、今大会は6メートル99で銀メダルを獲得したマライカ・ミハンボ(ドイツ)は、期間中に食事面で悩まされた。ドイツの公共放送局系ニュースメディア『ZDFheute』は「率直に言って、この大会の運営はひどいものだと思います」と断じたミハンボの談話を紹介している。

「東京2025世界陸上」では、参加した約2000人の選手とサポートスタッフが、東京・港区内のホテルに同宿。ベジタリアンのミハンボだが、それ向けのメニューはほとんど提供されず、自ら「スーパーマーケットで食料を調達した」という。その上で「バスでの移動や食事など、合わないことがたくさんあります」と嘆いた。

 また、同じドイツ代表で、女子円盤投げに出場したクリスティン・プデンツは「ホテルでは麺類、冷たい肉、冷たい魚、ソースが提供されます」と詳細を明かし、メニューの質の低さに言及した。

 ミハンボは「すべての選手を1つのホテルに宿泊させるのは、難しいことだと思います」とも言った。コロナ禍だった東京五輪も経験しているメダリストは「オリンピックはもっと(人が)分散されていた」と振り返り、今回のような同宿は、風邪やコロナ感染の恐れを感じ続けたという。

 他国の選手・コーチ陣からは、サブトラックが国立競技場から約3キロも離れ、最終調整に難儀したとの指摘も相次いでいる。大会の華やかさの裏で、運営や環境をめぐる課題が浮き彫りになった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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