女子5000メートル予選で先頭集団を引っ張った山本有真(C)Getty Images「東京2025世界陸上」(東京・国立…

女子5000メートル予選で先頭集団を引っ張った山本有真(C)Getty Images

「東京2025世界陸上」(東京・国立競技場)の女子5000メートルに出場した山本有真が、9月24日までに自身のインスタグラムを更新。同種目の日本記録を持つ田中希実とともに走った同18日の予選を、「誰かのために。誰かと一緒に頑張る。それだけで、不思議なくらい内側から力が湧いてくる」などと振り返った。

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 山本は予選1組でスタートから集団を引っ張り、その後ろに田中がつける形でレースは中盤まで進んだ。前日に自己記録(15分12秒97)更新を見据えた上で、ペースメーカーを買って出ることを田中に明言。それを実行する力走だった。

 最終的に14分47秒14をマークして、自身4大会連続の決勝進出を決めた田中の裏で、山本は15分36秒29の組18着で予選敗退。そんな対照的な結果だった2人が、レース後に熱い抱擁を交わして、SNS上では「これぞチームジャパン」と感動を呼んだ。

 山本はインスタグラムに田中との写真を複数枚に渡って公開。文面には「1人だったらきっと怖かったはずなのに、気づけば怖さより楽しみの方が大きくなっていました」と心境をつづった。

 26歳の田中を追いかけて、成長を遂げてきた25歳の山本。「尊敬する背中はまだまだ遠いけど、私なりに一歩ずつ頑張っていきたいです」と誓い、「全部好きな写真!私の特別な瞬間!最後まで見てね」とフォロワーに呼びかけた。

 また、別の投稿では「今回の大会をきっかけに、陸上を好きになってくださる方が一人でも増えていたら嬉しいです!」「この大会を見て『自分も陸上をやってみたい』と思ってくれる若い世代が増えることを願っています」と記し、競技全体の発展への思いを込めた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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