第77回秋季東北地区高校野球秋田県大会は22日、秋田市のこまちスタジアムで決勝があり、明桜が今夏甲子園に出場した金足農…

 第77回秋季東北地区高校野球秋田県大会は22日、秋田市のこまちスタジアムで決勝があり、明桜が今夏甲子園に出場した金足農を5―0で破って17年ぶり10度目の優勝を果たした。第3代表決定戦は秋田中央が能代松陽を4―1で退け、12年ぶり9回目の秋季東北地区大会出場を決めた。

 東北地区大会は10月、岩手県で開催。成績は、来春の選抜大会の出場校を決めるにあたっての選考資料となる。

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 明桜のエース内村大晴投手(2年)は二回1死、初安打を喫した。そんなことで心に波風は立たない。次打者のとき、捕手が二盗を阻止してくれて、打者は三振に。結局、許した安打は、この1本だけだった。

 帽子のつばの裏に「平常心」と書いてある。「心」の上に「信」の字が重なっている。普段通りに、そして自分を信じて、との意味がこもる。

 春の県大会決勝で先発し、1回で降板。チームは負けた。この日の相手の金足農は7月の選手権準決勝で敗れた相手。様々な思いが交錯しそうな一戦だったが、「無欲で、と監督さんに言われていた。過去も先のことも考えませんでした」。

 さえ渡った変化球に加え、心のコントロールで実現させた完封だった。

 六回、明桜のタッチアップの判定を巡り、約30分、試合が中断した。攻撃続行か、チェンジか。その間も冷静にキャッチボールをして準備。チェンジとなった再開後も、リズムは崩れなかった。

 九回、自ら招いた唯一のピンチを抑えると、ガッツポーズが出た。その感情もつかの間のもの。「ここが喜ぶところじゃないので」。チームの意識の高さがにじみ出た。(隈部康弘)

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 秋田中央の勝田慎監督がいった。「誠実な投球だった。人柄が出ていた」。佐々木勇真投手(2年)が再三のピンチに折れることなく、129球完投だ。苦しかった中盤。特に六回。2死から死球やバックの失策も絡んだ満塁でも、「楽しんでいました」とエース。走っていた直球で三飛にとり、しのいだ。今大会は6試合に先発して4完投。「スタミナは大丈夫です」と、自信を深めていた。(隈部康弘)