自身のインスタグラムにも恨み節を書き込んだコスター(C)Getty Images 沸騰した怒りと、胸に去来する失望感は、…

自身のインスタグラムにも恨み節を書き込んだコスター(C)Getty Images

 沸騰した怒りと、胸に去来する失望感は、簡単に薄れるものではない。

 9月21日に閉幕した「東京2025世界陸上」で物議を醸したのが、同20日に行われた女子5000メートル決勝。日本の田中希実も出場したレースにあって、「本当に腹が立つ」と憤怒したのが、14位に終わったモーリーン・コスター(オランダ)だ。

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 18日の予選を1組4位で通過したコスターは、決勝も中盤まで上位争いを展開していた。ところが、残り2周となった所で、ライバル選手に妨害されて転倒しかけ、最終盤にも別の選手と接触。なんとか走り続けたものの、先頭との差が大きく開いた。
 
 レース後は涙を浮かべながら、オランダ公共放送『NOS』のフラッシュインタビューに応じたコスターは、「今日、私は2回も“ありえないぐらい非常識”な妨害を受けた」と強調。スタミナには自信があっただけに「とにかくすごくムカついてる。本当にトップ6、いやトップ5に入れたと思うからよ。何が起きたのか正確には分からないけど、とにかく誰かに妨害されて、もう競争には戻れなかった」とやりきれない思いをぶちまけた。

 さらには「本当はこんな風にカメラの前で泣きたくはない。でも、本当に腹が立つのよ」と悔しさをかみしめ、「2回目のエチオピアの選手から受けた妨害は、間違いなく“超非常識”だったわ!」とまくし立てていた。

 そんなコスターは、一夜明けた21日に自身のインスタグラムを更新。「『もしも?』これは何の役にも立たないし、決して答えの出ない考えだ。それでも、無視するのは簡単じゃない」とモヤモヤを吐露。その上で「昨日は何か特別なことができると感じていたのに、期待は姿を消してしまった。14位という結果は、私がここに来た目的ではなかった」と恨み節を書き込んだ。

「素晴らしい世界選手権とシーズンを振り返ることができる。ただ、一番の楽しみが欠けているだけ」と複雑な思いをにじませながらも、最後は「応援してくれた皆さんに心から感謝します。さあ、これからは日本の残りの場所を探検する時間だ!」と記し、気持ちの切り替えに努めている様子をうかがわせた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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