<令和7年度秋季愛知県大会:中京大中京6―2清林館>◇22日◇準々決勝◇刈谷球場 前日は、日本福祉大付に1点差で競り勝っ…

<令和7年度秋季愛知県大会:中京大中京6―2清林館>◇22日◇準々決勝◇刈谷球場

 前日は、日本福祉大付に1点差で競り勝って、創部22年で学校初の県大会ベスト8進出を果たした清林館。チームの創成期からチームを指導している伊藤 英世監督は、「突出した選手はいないけれども、みんな野球が大好きな選手ばかり」と言う。

 迎える形になったのは、愛知県のみならず全国を代表する高校野球の名門校の中京大中京だ。時代の流れの中で、かつてのような圧倒的な力を示しながら相手を下していくというスタイルではないものの、やはり、名門校らしいソツのなさ、緻密さはこのチームでもしっかりと引き継がれている。

 連覇を目指した今年の夏は、ベスト4でライバル東邦に屈した。そして、この秋、高橋 源一郎監督は新チームスタートの段階では、「今年のチームは、主戦投手不在」と言いつつも、やはり確実に勝ち上がってきているのはさすがだ。最終的に、この大会で背番号1を背負うことになったのは安藤 歩叶投手(2年)だった。

 この試合では、中京大中京の先発は、その安藤投手が前日は完投したということもあって、11番をつけた大須賀 琉季投手(2年)だった。

 これに対して清林館は、前日も日本福祉大付相手に完投した主将でもある岡田 煌生投手(2年)が連投のマウンドに立った。打っても3番打者で、塁に出たら、果敢に盗塁も試みてくるという選手。「本当に野球小僧で、野球大好きなので、何でもやりたがるんです。それをブレーキかけていかないといけません」と、伊藤監督は言うが、それでも、そんな岡田投手を頼もしい存在と思って、彼に期待するところは大きい。

 そんな清林館は3回、その岡田選手の右前ポテン安打などで2点を先取する。

 しかし中京大中京も焦ることはなく3回、4回に1点ずつ奪っていき追いつく。4回は、無安打で四死球と暴投、犠飛での同点だった。

 そして5回には5番松田 知輝選手(1年)の左線二塁打や渡邊 竜源選手(2年)の右前打や、野選もあって、3点を奪ってリードした。さらに、7回にも2人目となった越 亮汰投手(2年)から、中京大中京は二死から連続四球と盗塁に暴投などで無安打で1点を加える。

 結局、安打数では清林館が上回りながらも、得点は中京大中京が上回る形で、ベスト4進出を決めた。終わってみたら、大須賀投手は何と毎回の15三振を奪っていた。

 中京大中京の高橋源一郎監督は、「どちらも、失策からの得点という形でしたけれども、これは、この時期の秋の新チームのあるあるでもありますから、安打数も相手よりも少なかったですけれども、そんなに気にはしていません(笑)。まずは、ここまで(ベスト4)こられて、これからまた次の戦いが始まると言ったところですね。今の時期は、試合をしながらチームが成長していくということが明らかなので、公式戦を重ねていくことはとても大事です」と、意識は早くも次の準決勝へ向かっていた。

 清林館の伊藤監督は、「チームとしては、ここまでよく戦ってきてくれたと思います。ローゲームでいければ、何とか戦えるとは思っていたのですけれども」と振り返りつつも、グラウンドは学校の校庭で長方形の変形で、他部も活動しているので、週3日は津島市営球場を借りるという練習環境。そんな中でも、初のベスト8の戦いを経験して「チームとしては、一つ上のステージを経験した」ことに対しての成果は感じていたようだ。ただ、「チームとしては、このままではない、もっと上を目指していかなくてはいけない」と、気持ちを引き締めていた。

 なお、清林館の伊藤監督は、髙橋監督の中京大の3年後輩ということでもある。だから、中京大中京に対しての思いは、より強いものがあったようだ。