第78回秋季東北地区高校野球宮城県大会は21日、仙台市民球場で準決勝2試合があり、仙台育英と東北が勝利した。23日は同…

 第78回秋季東北地区高校野球宮城県大会は21日、仙台市民球場で準決勝2試合があり、仙台育英と東北が勝利した。23日は同球場で、仙台育英―東北の決勝と、名取北―気仙沼の3位決定戦がある。上位3校が出場する東北地区大会は10月8日の開会式後、9日から試合が始まる。

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 「淡々と投げて打ち取り、無失点で抑える」。そう意気込み、六回からマウンドに立った東北の和泉寛太投手(2年)は最初の打者を三ゴロに打ち取ると、その後も安定感のある投球を見せた。

 直前の五回、先発の市川翔央(しょう)投手(2年)が2失点し、1点差に迫られた。この日は、勝てば新チーム始動からの目標の一つだった東北大会出場が決まる大事な試合だった。我妻敏監督が「今、一番信頼できる投手」とマウンドに送り出した。

 春と夏はベンチ外となり、悔しい思いをした。感情の起伏の激しさが課題だったが、コントロール法を身に付け、平常心を保って投げられるようになり、周囲の信頼を得た。食事管理や下半身強化のトレーニングにも重点を置き、体重は春から4キロほど増加した。「最後まで粘り強く投げ込めるようになった」

 マウンドを引き継いだ直後の六回こそ四死球を与える場面があったものの、七回以降は得意の直球とカットボールを駆使して奪三振や打ち取る投球を続けた。九回まで、気仙沼打線に三塁は踏ませなかった。「得意な球種を有効に使えた」

 次戦の相手は仙台育英。夏の大会でも、先輩たちが敗れた相手だ。「名前に負けてしまっていた部分もある。これまでの1試合と同じように、目の前の相手に向きあって勝ちたい」と意気込んだ。(三村悠)