<令和7年度秋季愛知県大会:至学館2―0刈谷>◇20日◇3回戦◇刈谷球場 朝からの雨で、グラウンドコンディションが悪く、…
<令和7年度秋季愛知県大会:至学館2―0刈谷>◇20日◇3回戦◇刈谷球場
朝からの雨で、グラウンドコンディションが悪く、整備などに時間がかかり、試合開始は予定より30分遅れた。一時ほどの暑さはないものの、不安定な天候の中で試合開始となった。
昨秋の県大会優勝校で、東海大会でもベスト4に残り、今春のセンバツ出場も果たしている至学館。夏の選手権も優勝候補の一角に名を連ねていたが、5回戦で愛工大名電に1対2と敗れて、ベスト8進出はならなかった。そのチームでは尾﨑 陽真投手(2年)と井口 睦丈捕手(2年)のバッテリーはじめ、スタートメンバー6人が2年生だった。それだけに、秋の新チームとしては、経験値も高く、今大会も優勝候補の一つと言っていい。
2年連続の秋季県大会優勝を目指す至学館にぶつかる刈谷は、この秋は西三河地区で二次決勝トーナメントも愛産大三河を下して1位校となり、一次予選から通算して5連勝で県大会はシード校としての戦いとなった。その初戦では、星城と1点を巡る戦いを制して1対0で完封勝ち。西三河地区予選から通じて、守りは安定しており、チームの骨格もしっかりとしているところを示している。
至学館は初回、先頭の武藤 駿輝選手(2年)がいきなり三塁打で先制のチャンスを迎えるが、西川 一咲選手(2年)のスクイズは一邪飛となり、たちまちチャンスを潰してしまった。鈴木 健介監督は、「早く先制点が欲しいと思ってスクイズ指示をしてしまいましたが、あれは監督の失敗でした。それを選手たちがよくカバーして我慢してくれた」と言うように、その後は、お互いの辛抱合戦となり、緊張感の溢れる投手戦となった。
至学館はチームとしての経験値も高いので、一つひとつのプレーに対して自信を感じられる。だから、ピンチになっても慌てたり、焦ったりすることはない。尾﨑投手も、無理に三振を奪いに行くというのではなく、上手にコーナーを突きながら打たせていくという投球。井口主将とバッテリーの呼吸が合っている印象でもあった。
また、刈谷の加藤 大雅投手(2年)も前チームからのメンバーだが、安定感は十分だ。森藤 秀幸監督は、西三河地区予選のトーナメントで勝っている段階から、「試合をしながら成長していってくれる」と、チームの成長度にも好感触を得ていた。
そんな両チーム同士のため、いい投手戦になった。
7回まで、お互いにスコアボードに0が並んで1点を争う状況に。
そんな中、得点が8回、至学館に入る。1死から9番・西村 采也選手(2年)が右前打すると1番の武藤選手も右前打で一、三塁。ここで刈谷バッテリーに暴投が出てしまいついに至学館が先制。さらに、一死三塁で内野ゴロ。得意のゴロGOで、突っ込んだが、送球がそれてセーフとなり2点目が入った。
結局この回の2点のみで試合の決着はついてしまった。
森藤監督は、「悔しいですね。勝負が決まった8回、守りのミスが重なってしまったのが痛かった。安打数はかわらなかったし、結局、守備のミスの差が出てしまったということになった。そのあたりに悔いが残る。こういう試合をものにしていかないと、本当の意味で上には行けない」と、悔しがっていた。
至学館の鈴木監督は、「ウチはどういうわけか、土曜日の試合というのはあまりよくないんですよ。この試合も、負ける要素はいっぱいあったかもしれませんが、よく堪えたと思います。本当は、もっと多くの選手を起用したかったんですけれども、こんな展開でしたから、投手も、尾﨑を代えられませんでした(苦笑)」と、辛くも勝利したが、この日の戦い方には、決して満足していなかった。