角田の上位進出に期待がかかる(C)Getty Images F1第17戦アゼルバイジャンGPの公式予選が9月20日に行わ…

角田の上位進出に期待がかかる(C)Getty Images

 F1第17戦アゼルバイジャンGPの公式予選が9月20日に行われた。バクー市街地コースを舞台としたタイムアタックでは、序盤からクラッシュが続出。計6度の赤旗が出るという荒れた展開の中、レッドブルの角田裕毅は6番手のタイムを記録した。チーム加入以降最高位となる6番グリッドを獲得し、決勝への期待が一気に膨らむこととなった。

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 Q1を12番手で通過した角田は、Q2では最後に10番手のタイムをマークし2戦連続でのQ3進出を果たす。フェラーリのシャルル・ルクレール、マクラーレンのオスカー・ピアストリのクラッシュにより、2度の赤旗が振られたQ3でも角田は1分42秒143という好タイムを叩き出す走りで6番手に入った。また、チームメイトのマックス・フェルスタッペンが前回イタリアGPに続いてのポール・ポジションを獲得するなど、レッドブル勢はこのバクーでも予選から高いパフォーマンスを発揮している。

 海外メディアも角田の6番グリッド獲得という内容に賛辞を送る。オランダ専門サイト『GRAND PRIX RADIO』が角田の走りを振り返っており、「アゼルバイジャンGPの予選はユウキ・ツノダにとって非常に好調な結果となった。バクーの難しい市街地サーキットで日本人ドライバーは見事6番手のタイムを記録し、レッドブル移籍後で自己最高のスタートポジションを手にした」などとレポート。

 また、「それでもツノダは自身の走りについて、意外にも厳しい言葉を口にした」と綴っており、『F1.com』での角田のインタビューコメントを引用。「こういうサーキットではいろいろなことが起こり得るけど、自分のラップにはあまり満足していない」との言葉が発せられている。そのコメントに対し、『GRAND PRIX RADIO』は、「6番手という堅実な結果を残したものの、まだ上を狙えたと感じているようだ」として、予選後の胸中を読み解いている。

 だが他にも角田は、「P6はレッドブルでのこれまでの予選で最高の結果だ」などと喜びの想いも口にしており、同メディアも今回の予選結果を受け、「チーム加入以降の成長を裏付けるものであり、チームメイトと渡り合える力が着実についてきている証拠だ」との評価も送っている。

 大荒れの予選で3列目という好位置を自身の実力で掴み取った角田。同じくサバイバルレースが予想される決勝も最後まで走り切ることが出来れば、2戦ぶりのポイント獲得、さらには自身初の表彰台も見えてくるはずだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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