<秋季東京都高校野球大会第21ブロックB:工学院大付10-0東京成徳大高(5回コールド)>◇20日◇代表決定戦◇工学院大…
<秋季東京都高校野球大会第21ブロックB:工学院大付10-0東京成徳大高(5回コールド)>◇20日◇代表決定戦◇工学院大グラウンド
工学院大付は今大会から会場校になった。会場校になると公式戦を準備、運営しなければならない苦労があるものの、日大三、早稲田実、帝京、関東一、東海大菅生などの強豪校と同じブロックにならないという利点がある。けれども工学院大付の第21ブロックBは、東京成徳大高、早大学院という、シード校の常連が入る激戦区となった。まず東京成徳大高が早大学院をタイブレークの末破り、都大会出場をかけて、工学院大付との対戦になった。
試合が始まる前から雨が降り始めた。工学院大付は1年生の浅井 優太が先発のマウンドに立った。「初回はめちゃ緊張しました」と言う浅井は、1回表、東京成徳大高の1番・島崎 暖也外野手(1年)を四球で歩かせる。しかし島崎は二盗を仕掛けてアウト。そこから浅井の好投が始まる。
雨は2回表東京成徳大高の攻撃が始まるころから強く降り始める。しかし浅井は雨をものともせず、奪三振2を含む三者凡退で切り抜ける。「雨の対策は練習試合などを通して積んできました」と、浅井は言う。従来は二段モーションだったフォームを、体幹を意識してためを作るフォームに変えたことも、雨中の投球で功を奏した。
攻撃面では1回裏に1点を先制した後、2回裏には四死球で走者をためた後、工学院大付の1番・赤堀 宗峻外野手(2年)、2番・遠藤 大和内野手(2年)、3番・大村 莉央内野手(2年)の3者連続の二塁打などで一挙6点を挙げて試合を優位に進めた。
途中雨による中断もあったが、浅井の投球は変わらない。小雨になって試合を再開したものの、再び雨が強く降りだすという、非常に投げにくい状況であったが、5回を投げて打たれた安打は2本。四球は1という危なげのない内容だった。
工学院大付打線は4回裏に2点、5回裏にも1点を追加して10―0。5回コールドで東京成徳大高を破った。
試合後、工学院大付の雨宮 啓太監督は、「びっくりしました」と語る。というのも、大会前の練習試合は負けが込み、不安の方が大きかったからだ。主将の會田 亮佑内野手(2年)は、「負けて焦りもありましたが、チーム内のミーティングを増やし、意識を高めていきました」と語る。
そうした積み重ねの成果が大会になって出たということだろう。工学院大付は、上り調子で都大会に臨むことができる。好投した浅井は「強豪相手でも、気持ちで負けずに攻めていきたい」と力強く語った。