押し出し死球で決勝点を呼び込んだ巨人・リチャード(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext セ・リ…

押し出し死球で決勝点を呼び込んだ巨人・リチャード(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 セ・リーグ3位の巨人は、9月20日の広島戦(東京ドーム)に3-1で快勝。クライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。

 決勝点は意外な形で転がり込んだ。1-1の4回二死満塁。打席には7番・砂川リチャード。広島の先発左腕・森翔平の5球目ストレートが、左腕に装着していたエルボーガードに直撃した。

【動画】ドヤ顔・舌ペロ・ガッツポーズ…リチャードの決勝押し出し死球を見る

 東京ドームが騒然とする中、リチャードはドヤ顔を浮かべ、右手でガッツポーズ。舌をペロリと出す場面もあった。直後には、ドラフト2位ルーキーの8番・浦田俊輔が中前適時打で続き、この回に2点を勝ち越した。

 自身の連続試合安打こそ「6」で止まったが、体を張って、殊勲の得点を呼び込んだロマン砲。ほとばしる気迫に、観衆と視聴者からはSNS上に「今読売巨人軍で最も華がある男」「良いねリチャード」「ほんとすき」「熱すぎる」「戦う顔をしていていいと思います」といった称賛の声が寄せられた。

 8月以降に8本のホームランを放ち、すでにキャリアハイを更新する11本塁打。9月は打率.304のハイアベレージを記録している。覚醒間近の26歳に対する警戒感も高まっており、内角攻めはその証だ。

 9月20日時点で、残り7試合。2位・DeNAとのゲーム差はわずかに1。CSの本拠地開催、その先の戦いのカギは、勢いづくリチャードが握っているのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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