◇国内男子◇ANAオープン 3日目(20日)◇札幌GC輪厚コース(北海道)◇7066yd(パー72)◇曇り(観衆269…

ムービングデーは首位に食らいつくプレーで上位キープ(C)JGTOimages

◇国内男子◇ANAオープン 3日目(20日)◇札幌GC輪厚コース(北海道)◇7066yd(パー72)◇曇り(観衆2697人)

クロウグリップにして転がしたボールは大きなフックラインにのせきれなかった。最終18番で訪れた2連続バーディフィニッシュのチャンス。4m強を惜しくも外し、ギャラリースタンドからため息がこぼれる。石川遼はこの日のスタート時と同じ首位と3打差、3位タイのまま最終日を迎えることになった。

前日と同じ5バーディ、ノーボギー。「67」のスコアは同じでも、最終組の1つ前の組でプレーしたムービングデーは必死さがより際立った。「きょうの内容はかなりガマン、ガマン」。最初のバーディは2オンに成功した5番(パー5)。後ろを回る最上位グループの大槻智春金谷拓実に食い下がった。

7番では右サイドのフェアウェイバンカーから残り155ydの2打目で8Iを握り、右サイドのガードバンカー向こうのピンへ。「残り(距離)が自分のフェードの距離感と合っていた。合っていなければ、左サイドからロングパットを打つ狙い方をしたと思う」。序盤を耐え、舞い込んだ幸運を生かして1.5mのチャンスも逃さなかった。

後半14番までにさらに2つ伸ばし、左ドッグレッグの17番(パー5)では右ラフからの2打目をグリーン左ラフに運んだ。前日3シーズンぶりに100%を記録したパーオン率はこの日も83.33%(15/18)と高水準をキープ。その“副作用”で握る回数が少なかったウェッジでのアプローチをミスした後、2m強をパターでねじ込み5つ目のバーディを奪った。

第3ラウンドを3位以内で終えたのは今季初めて。昨年11月「三井住友VISA太平洋マスターズ」以来のツアー通算21勝目へ絶好の機会を守った。昨今のフィールドレベルを押し上げる若手の台頭に対し34歳は必死。「(予選ラウンドで)1アンダーが通るかなと思っていたら、2アンダーでも通らなかった(カットラインは通算3アンダー)。本当に層が厚くなってきていると毎年感じる」と挑戦心を煽られる。

会場近郊はあす21日(日)早朝にかけて大雨の予報が出ている。コースコンディションの不良が予想され、「ちょっと心配ですよね」と石川。「どれぐらい時間が空いたら、我々がプレーできるのか。待つしかない」。10年ぶりの大会制覇に向け、まずはティオフできることを信じる。(北海道北広島市/桂川洋一)