陸上の世界選手権(世界陸上)東京大会第8日は20日、国立競技場発着の女子20キロ競歩が行われ、藤井菜々子(エディオン)…

 陸上の世界選手権(世界陸上)東京大会第8日は20日、国立競技場発着の女子20キロ競歩が行われ、藤井菜々子(エディオン)が1時間26分18秒(速報値)で銅メダルを獲得した。女子の日本勢が世界陸上の競歩種目でメダルを手にするのは初めて。

 藤井は2月の日本選手権で自身がマークした1時間26分33秒の日本記録を更新した。

 金メダルは1時間25分54秒のマリア・ペレス(スペイン)。35キロでも優勝しており、2大会連続で2冠を達成した。

 岡田久美子(富士通)は18位、柳井綾音(立命館大)37位だった。

 日本勢は岡田が6大会連続、藤井が4大会連続、柳井が2大会連続の代表入り。これまでの最高成績は、2009年ベルリン大会の渕瀬真寿美、2019年ドーハ大会の岡田、22年オレゴン大会の藤井が記録した6位だった。

 1キロ地点を先頭の4分42秒で通過したのは楊家玉(中国)。1時間23分49秒の世界記録保持者だ。藤井がすぐ後ろにつき、岡田、柳井も先頭集団にいる。

 4キロ付近。オレゴン大会で20キロ、35キロの2冠のキンベルリ・ガルシアレオン(ペルー)が先頭に立った。藤井は15人ほどの先頭集団にいる。岡田と柳井が後ろから追う。

 レース半分の10キロ地点で、先頭集団は8人に減った。藤井は43分38秒と、先頭から1秒差の5位で通過した。

 15キロ地点では、藤井が1時間5分の3位で通過した。先頭はペレス。

 残り1キロで藤井は3位をキープ。4位のガルシアレオンが3秒差で迫っていた。

 国立競技場をスタートし、明治神宮外苑のイチョウ並木などを巡る1周1キロの周回コースを18周した後、国立競技場に戻ってフィニッシュした。