記録を伸ばせず、天を仰いだ北口榛花(C)Getty Images 国立競技場で開催されている「東京2025世界陸上」は、…

記録を伸ばせず、天を仰いだ北口榛花(C)Getty Images
国立競技場で開催されている「東京2025世界陸上」は、9月19日に大会7日目を迎えた。女子やり投げ予選が行われ、パリ五輪金メダリストで大会2連覇を狙った北口榛花が、上位12人までに入れず、まさかの予選落ちとなった。
【写真】「ピンク×前髪」で最強!世界陸上アンバサダーの今田美桜をチェック
北口は予選A組の1番手で登場。1投目は60メートル31。悔しそうな表情を浮かべつつ、両手を胸に当てて安ど感も漂わせた。2投目は7センチ伸ばして、60メートル38。しかし、最終3投目は58メートル80にとどまった。予選通過ラインの「62メートル50以上」には届かず、試技後には頭を抱える場面も見られた。
A組では8位。後に行われたB組で北口の記録を上回る選手が6人現れ、予選14位に沈み、9月20日の決勝に進めなかった。
北口は6月下旬に右肘の痛みを訴え、「右肘内側上顆炎」と診断されて、7月の日本選手権を欠場。故障からの復帰戦だった8月20日のダイヤモンドリーグ(DL)第13戦は、50メートル93という低調な数字で最下位10位に終わった。
同28日のDLファイナルでも最下位6位だったが、60メートル72と記録を伸ばした。自身のインスタグラムでは「素晴らしい記録、素晴らしい順位ではないけど。私にとっては大きな一歩」と手応えを記していたが、大一番では満足のいくパフォーマンスを出せなかった。
予選敗退が決まった後、大会スペシャルアンバサダーを務める俳優・織田裕二は「いや~、終わっちゃった。悔しい。ずっと前から期待を一身に背負ってね。あの笑顔の裏でケガを隠していたんだと思うと、胸が詰まっちゃう」と必死に言葉を紡いだ。
同時に感謝の思いも口にした。「僕らは常に金メダルを獲ることだけを期待しているわけじゃなくて、北口さんには感謝しかない。日本人が世界に誇れる金メダリストがいるってだけで、他の選手も背中を押されているような、そんな安心感もあったと思う」。大会の顔としての存在の大きさを強調していた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】「これぞチームジャパン」田中希実の4大会連続決勝進出を“アシスト”した25歳にファン感動「なんと美しい光景」【東京世界陸上】
【関連記事】日本人作者から届いたまさかのお宝に大興奮! 世界王者ライルズの披露した“バキ風似顔絵”が話題「唯一無二のものらしい」【東京世界陸上】
【関連記事】“世陸アンバサダー”今田美桜が世界新記録に大興奮!「おでこ×ポニテ」も話題に「やっぱり前髪アップが好き」【東京世界陸上】