◇国内女子◇住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 初日(19日)◇新南愛知CC美浜C(愛知)◇6600yd…
◇国内女子◇住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 初日(19日)◇新南愛知CC美浜C(愛知)◇6600yd(パー72)◇曇り時々晴れ(観衆4455人)
5アンダーは首位と1打差3位。申し分ないスタートだが、吉本ここねは考え込み、慎重に言葉を選んで語りだした。「ショットが良かったです。チャンスに結構ついてくれて」
スタート10番は124ydを8番アイアンで1.5mにつけた。13番で3パットし、唯一のボギーを喫したが、15番(パー5)は105ydをPWで3mにつけ、実測182ydの16番(パー3)は7番ウッドで70cmにつけて連続バーディ。残り3個のバーディも2m以内のチャンスを決めた。運任せではない「67」だった。
しかし、吉本のテーマはここからだ。ツアー優勝はなく、シード歴もなしで迎えたプロ8年目は好スタートが目立つ。今季出場25試合で初日首位が「アクサレディス」「資生堂・JALレディス」、初日3位が「アース・モンダミンカップ」「明治安田レディス」などトップ10スタートは7度目。昨季まで通算121試合で記録した総数に並んだ。
「うまく説明できないけど、昨年は“曲げちゃいけない”と思ってしまったり、肩に力が入っていた感じで “ゴルフができていない”シーズンでした。今年は少しのびのびやっています」
ところが、トップ10フィニッシュは1度もない。161cm、53kgのスリムな体に変化はないものの「やせないように維持する何かをしているとかではなく、年をとってきて太るわけじゃないけど、ちょっとふくよかになってきているというか…」。シーズンが秋口にさしかかってきた現在は「疲れは出てきています」という。体力的な問題が3日間、4日間トータルの結果に影響しているのかもしれない。
首位と1打差で臨む残り2日。「初優勝というより、シード獲得」がずっと変わらぬ目標で、メルセデスランキングは79位。シード圏内の50位以内とはまだ距離がある。「やっぱりフェアウェイをキープしないと」。フェアウェイキープ率2位(80.0595%)の“曲げないプロ”が、この日は14ホールで4度もフェアウェイを外した(71%)。2日目以降は強みを取り戻し、今度こそ上位に食らいつきたい。(愛知県美浜町/加藤裕一)