ジャンプ台がどんな形状であろうと、スムーズに対応できるのは一流ジャンパーの証し。 来年のミラノ・コルティナ冬季五輪でノ…

 ジャンプ台がどんな形状であろうと、スムーズに対応できるのは一流ジャンパーの証し。

 来年のミラノ・コルティナ冬季五輪でノルディックスキー・ジャンプの会場となるイタリア・バルディフィエメで18日、五輪のテスト大会を兼ねたグランプリジャンプ(HS109メートル)があった。男子は2022年北京五輪個人ノーマルヒル金メダルの小林陵侑(チームROY)が105メートル、98メートルを飛んで合計261.7点で3位に入った。

 前日に飛んだばかりのジャンプ台の特長について「すごく面白い台で、色々な難しさはある」と表現する。その難しさとは「最後、たたき落とされる感じになるので飛型でも順位が変わってくる」。飛距離で圧倒しにくいノーマルヒル。着地時のテレマーク姿勢を含めた飛型点で差がつきかねないという見立てだ。

 この日は1回目の4位から、2回目に不利な追い風を受けながらも順位を一つ上げた。冬本番へ、スキー板の長さなどを試行錯誤している段階で表彰台の一角に食い込み、納得はしている。

 ただ、上位2人のオーストリア勢は2回とも、飛距離点でも飛型点でも小林陵を上回った。「めちゃめちゃ良いジャンプをしていた。うまい人がたくさんいるんで、食らいついていきたい」。自然体で過ごしているサマーシーズンに、焦りは感じられない。(バルディフィエメ=笠井正基)