2027年シーズンからセ・リーグで指名打者制の導入が決まった。各メディアやSNSでは、指名打者制の導入により、ドラフト市…
2027年シーズンからセ・リーグで指名打者制の導入が決まった。各メディアやSNSでは、指名打者制の導入により、ドラフト市場において「打撃特化型選手に追い風となる」などといった表現を目にするがことが増えている。だが果たして、本当にそう言えるのだろうか。
すでに指名打者制が採用されているパ・リーグ球団の起用法を見ると、指名打者制の恩恵を受ける若手選手は一握りであり、レギュラーの座を勝ち取るには、打力だけでなく、一定の守備力が求められる状況にあると言える。
パ・リーグ各球団の2025年シーズンの指名打者起用を調査したところ、ソフトバンクでは、山川 穂高が最多の63試合で起用され、残りは近藤 健介、中村 晃など実績のある選手が起用されている。日本ハムではレイエスが112試合、楽天はフランコ、ボイト、ゴンザレスといった外国人選手で90試合以上を占めている。オリックスは森 友哉、西川 龍馬、杉本 裕太郎、ディアスらがメインで起用。西武ではセデーニョ、ロッテはポランコと外国人選手が最も多く起用されている状況だ。パ・リーグ各球団の起用を見ても、強打の外国人選手か打撃で実績を残している中堅・ベテラン選手が大半を占めている。
プロ5年目以内の選手で指名打者にて先発出場していたのは、日本ハム・吉田 賢吾(3試合)、西武・村田 怜音(16試合)、渡部 聖弥(6試合)、仲三河 優太(2試合)、ロッテ・寺地 隆成(17試合)、西川 史礁(2試合)、上田 希由翔(1試合)の7選手だった。
このうち西武・渡部 聖弥はレフトでメインに出場しており、指名打者で出場していたのは故障明けの時期だった。他ポジションでのスタメン<指名打者でのスタメンになったのは、西武・村田と仲三河だけであった。村田も一軍手として5試合に出場しており、指名打者としてレギュラー定着に至っていない状況だ。
このように、セ・リーグで指名打者が導入されても、外国人選手や打撃で実績を残している中堅・ベテラン選手が起用されることになるだろう。ドラフト指名においても従来と変わらず、一定の守備力が求められることになるのではないだろうか。