◇国内女子◇住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 初日(19日)◇新南愛知CC美浜C(愛知)◇6600yd…

「68」で7位発進した寺岡沙弥香

◇国内女子◇住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 初日(19日)◇新南愛知CC美浜C(愛知)◇6600yd(パー72)◇曇り時々晴れ(観衆4455人)

9番で7Iの2打目はグリーン右手前にショートした。ボールが止まった場所はガードバンカー縁、極端に左上がりのラフ。ちょっと前なら「こんなに練習してんのに、何でこんなとこ止まるねん!」とムカッと来たはずだが、寺岡沙弥香は冷静だった。アプローチを1m以内に寄せて、ナイスパー。前半2アンダーの流れを切らず、ハーフターンした。

イライラ防止に考えた秘策があった

「ミスした時にイライラしないように。“練習は趣味”と思うようにしたんです」。前週の国内メジャー「ソニー日本女子プロ選手権」。難コースの茨城・大洗GCを10位で終えた4日間でふと思いついた。「私は体力が続いたら無限に練習する方。楽しんでやってるんです。だから“楽しいねんから趣味やん”と。趣味でやってることの結果にイライラするのもおかしいって」。この日はトレードマークの愛嬌スマイルを絶やさず18ホールを回り切った。

メンタルが安定すれば好プレーが生まれる

かなり強引な三段論法(?)だが、効果があった。終盤17番で寄らず入らずのボギーはあったが「チャンスはほぼ全部、パットが入った」と5バーディで4アンダー「68」をマーク。パットが抜群だったわけではなく、7、8mのバーディパットは距離感が合わず、ほぼ全部マークするぐらいオーバーした。そんなミスを、決めたチャンスと「とんとんや」と割り切る余裕があった。7番では完ぺきな1Wショットのはずが、止まった場所がディボット…。そこもイラっとせず、127ydから8Iの「神みたい」な2打目で3mにつけてバーディにつなげた。

初優勝、初シードへ

ツアー出場優先順位のQTランク54位でスタートしたルーキーイヤーにこつこつ結果を積み重ね、第1回リランキングを21位で突破。ここまでツアー出場18試合でトップ10が3回、来季シード奪取に向けて、年間ポイントレースはボーダー上50位(353.09pt)につけて終盤戦に入ってきた。

「シードのこと、めっちゃ考えてます。あと150ptぐらい取れたら…」。上位で滑り出した本大会。イライラせず、3日間を戦い、今季9人目となるツアー初優勝を手にできたら最高だ。(愛知県美浜町/加藤裕一)