◇米国女子◇ウォルマート NW アーカンソー選手権 presented by P&G 事前(18日)◇ピナクルCC (…
◇米国女子◇ウォルマート NW アーカンソー選手権 presented by P&G 事前(18日)◇ピナクルCC (アーカンソー州)◇6438yd(パー71)
渋野日向子は前週終了時点のポイントランキングを基準に決まるアジアシリーズ4試合の出場ラインに届かなかった。ポイントランク102位から、来季フルシードに当たるランク80位までの「カテゴリー1」滑り込みへ残されたチャンスは今週を含めて最大3試合。ひとつひとつが来季の出場資格を占う大事なゲームになる。
開幕前の2日間はプロアマの待機選手に回ったことで、練習場中心での事前準備になった。1Wに微調整を施しつつ、一心不乱に打ち込んだ。時折アイアンに持ち替えて1球打っては、また1Wに戻る。「練習ラウンドで若干(1Wの)曲がり幅が大きかった。アイアンの感覚に近い感じでやっていけたらな、と」。セッティングの流れ、クラブのつながりを意識して最適解を模索する作業に前のめりだった。
打球を見送って首をひねったり、うつむいたり…そんなネガティブな空気があふれるシーンは見られなかった。「“あの時”は距離も出ないし、指を痛めてボロボロな時期だったから…」。シードを手放すことになった2023年は、いま以上に苦しい時間を過ごしていた。上半身の動きをメインとする意識づけで改造を試みたスイングは腕の力みにつながり、4月に左手親指痛を発症。ショット練習がままならず、テンフィンガーグリップにトライした時期もあった。飛距離も大きくダウンしていた2年前に比べ、ショットは明らかに力強い。
一方で、数字を見れば当時よりも置かれた状況が厳しいことは自覚している。2年前はアジアシリーズにも参戦し、ポイントランク83位でシーズンを終えた。「その時よりも不安要素が少ない中で、なかなかそれをものにできないのがずっと続いている。良くはなってきてるって思っているけど、そこにまだ自信を持てていない。結果を出していくしかない」。控えめに感じている手応えを揺るぎないものにしていくのは、試合での成功体験の積み重ねにほかならない。
例年伸ばし合いとなるこの3日間大会は、過去3年連続で予選落ちを喫してきた。グリーンはソフトで止まりやすく、いつも以上にピンを狙う果敢なショットが求められるコンディションで腹をくくる。「ホントに失うものはないから、しっかり攻めていけたら」と声を張った。(アーカンソー州ロジャース/亀山泰宏)