待望のビッグマッチが近づいている。 世界ボクシング評議会(WBC)、国際ボクシング連盟(IBF)バンタム級統一王者の中…
待望のビッグマッチが近づいている。
世界ボクシング評議会(WBC)、国際ボクシング連盟(IBF)バンタム級統一王者の中谷潤人(27)=M・T=が18日、両ベルトを返上し、スーパーバンタム級に転向すると表明した。
会見で中谷は、同級の4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=の名前を挙げて理由を語った。「狙うべきはそこ。強いと言われている井上選手が(スーパーバンタム級に)いることは、すごくモチベーションになっている」
中谷は三重県出身。中学でボクシングを始め、高校には進まず渡米して腕を磨いた異色のサウスポーだ。昨年、3階級目となるバンタム級に転向すると、今年6月の前IBF王者・西田凌佑(29)=六島=との王座統一戦まで5試合全てをKOで快勝。31戦全勝(24KO)を誇り、井上との対戦を期待される存在になった。
中谷は「バンタム級で、(自身の動きの)スピードが上がり、また一つ自分のレベルを上げることができたと思う」。
14日に名古屋市であった井上の防衛戦は、会場で観戦した。井上が挑戦者のムロジョン・アフマダリエフ(30)=ウズベキスタン=に3―0の判定勝ち。技術とスピードで圧倒する内容だったが、中谷は気後れしなかった。
「よりワクワクしました。(井上が強いほど)自分の成長できる幅が広がったと感じる。井上選手は(技術の)引き出しがすごく多彩なので、そこを上回っていかないといけない」
井上への挑戦は来年5月ごろになる見込みだ。
所属ジムの村野健会長は「(最近は)バンタム級の体重を考えて、体づくりが思う存分できていなかった。(スーパーバンタム級に転向して)思い切ったトレーニングができるようになり、力強さやスピードなどがまたレベルアップすると思う」と期待する。
中谷は大一番を見据えて、言った。
「自分にしか味わえないチャレンジ。楽しんでやっていきたい」(佐藤祐生)