「なんとなく知ってる」を「ちゃんとわかる」へ〜「ピルってずっと飲み続けていいの?」「閉経したらどうなるの?」「HRTって…

「なんとなく知ってる」を「ちゃんとわかる」へ〜

「ピルってずっと飲み続けていいの?」「閉経したらどうなるの?」「HRTって聞いたことはあるけどよくわからない…」
そんな風に感じたことはありませんか?

低用量ピルも、ホルモン補充療法(HRT)も、「女性ホルモンを補う」という点では似ているように見えます。でも実は、目的も使うホルモンの量も、全然違うんです。

今回はこの2つの治療について、違いと使い分けのポイントをわかりやすくご紹介します。
将来の選択肢として、あるいは今のご自身のケアとして、少しでも参考になればうれしいです。

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■ 低用量ピルとは?

【避妊だけじゃない、低用量ピルのはたらき】
低用量ピルは、避妊を目的として使われるお薬です。
排卵を抑えることで妊娠を防ぐだけでなく、生理痛の軽減や月経不順の改善にも使われています。

ピルにはエストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンが含まれており、体内のホルモンバランスを整える効果もあります。
ただし、排卵をストップさせる必要があるため、比較的しっかりとした量のホルモンが使われているのが特徴です。

■ ホルモン補充療法(HRT)とは?

【閉経後の“ゆらぎ”をサポート】
一方、ホルモン補充療法(HRT)は、閉経前後の女性が抱える不調に対して行う治療です。
のぼせや発汗、イライラ、眠れない…といったいわゆる「更年期症状」に対して、足りなくなった女性ホルモンを少し補ってあげる方法です。

こちらは排卵を止めることが目的ではないため、補うホルモンの量は低用量ピルよりも少なめです。
その分、体への負担も調整されており、年齢や体調に合わせて使い分けられます。

■ ピルとHRT、どう使い分けるの?

【目安は「閉経前後」】
低用量ピルは排卵を止める薬なので、基本的には閉経前の女性が対象となります。
閉経を迎えたら、ピルは中止してHRTに切り替えるのが一般的です。

また、HRTを始めたあとは、定期的に乳がんや子宮がんの検診を受けることがとても大切です。
加えて、肝機能や血栓症のリスクを確認するための血液検査も、安心して治療を続けるために欠かせません。

■ 自分に合ったケアを見つけるために

「今の私はピルが合ってるの?」「そろそろHRTを考えた方がいい?」
年齢やライフステージによって、女性ホルモンとの付き合い方も変わってきます。

でも、その判断を一人でするのは難しいですよね。
だからこそ、今の自分に合ったケアを見つけるには、専門の医師とじっくり相談することがとても大切です。

〜がんばりすぎない、心と体のケアを〜

女性の体はとても繊細で、年齢や環境の変化に大きく影響を受けます。
でも、不調を「年のせい」「気のせい」と我慢する必要はありません。

気になる症状があるとき、ちょっと心配なことが出てきたときは、一度専門の医師に相談してみると、ホッとするかもしれません。

[文:女性医療クリニックLUNAメディカルビューティーラボ]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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