現在セ・リーグで3位につけている巨人。シーズンも佳境に入り、クライマックスシリーズ(CS)争いが激化している。 今季は岡…

現在セ・リーグで3位につけている巨人。シーズンも佳境に入り、クライマックスシリーズ(CS)争いが激化している。

 今季は岡本 和真内野手(智弁学園)の離脱、戸郷 翔征投手(聖心ウルスラ)の不調など中心選手が想定外の成績となった。それでも若手選手の台頭や移籍選手の活躍がAクラスキープの原動力となったことは間違いない。レギュラーを掴んだ選手の中には、格安年俸でチームに貢献した選手も。今オフ年俸大幅アップとなりそうな選手は誰になるだろうか。

 今年のチームで一番の出世頭となったのは、2年目の泉口 友汰内野手(大阪桐蔭ー青山学院大ーNTT西日本)だ。開幕一軍こそ逃したが、4月4日に一軍昇格を果たすと、巧みなバットコントロールで安打を量産。打撃で苦しんでいた門脇 誠内野手(創価ー創価大)と入れ替わる形でシーズン途中からレギュラーに定着した。16日現在で打率.294と好成績を残し、首位打者争いを演じている。

 今季の推定年俸は2200万円と格安で大幅上昇となりそうだ。以前には2011年に打率.316を記録し、プロ入り2年目で首位打者を獲得した長野 久義外野手(筑陽学園ー日本大ーHonda)が3500万円から9500万円と約2.7倍アップした例がある。ただ長野は1年目から多く出場していたことを踏まえると、今季飛躍した泉口は5000万円近くか。打率3割超え、タイトル獲得となれば今季の3倍、年俸アップ率(年俸の増加分÷今季の年俸×100)200%の6600万円を超えてもおかしくないだろう。

 投手の筆頭は現役ドラフトで日本ハムから移籍した田中 瑛斗投手(柳ケ浦)だ。前球団では2017年の入団から昨年までわずか10登板だったが、得意のシュートを武器に58登板で防御率2.30とプルペン陣を支える存在となった。

 現役ドラフトの成功例では阪神の大竹 耕太郎投手(済々黌―早稲田大)が、23年の移籍1年目に12勝を挙げ優勝に貢献。推定年俸2000万円から6700万円と3.35倍上がった。また野手でも中日の細川 成也外野手(明秀日立)が23年に990万円から4500万円で約4.5倍、日本ハムの水谷 瞬外野手(石見智翠館)が560万円から2700万で約5倍となっている。田中は今季推定750万円であるが、4倍すると3000万。ポストシーズン出場を果たし、さらに結果を残せればアップ率500%となる4500万でも足りないほどの貢献度だ。

 最後は田中とならび中継ぎでフル回転の活躍を見せている石川 達也投手(横浜)。昨年末にDeNAを自由契約となり巨人に移籍。シーズン序盤は先発を任され、後半からは中継ぎとして強力リリーフ陣の一角を担った。前回登板では2四球で2失点と悔しい内容となったが、ここまで40登板で防御率2.05とキャリアハイの成績を残している。

 石川は推定1600万円。過去には日本ハムを戦力外となった田中 豊樹投手(佐賀商ー日本文理大)が20年に31試合防御率4.88の成績で420万円から1400万円で契約更改した。ただ今季の中継ぎは強力ともあり、今後のアピール次第では倍増の3200万に近くになるのではないか。

 シーズンも残り10試合。CS出場を決め、日本一達成に貢献する姿に期待したい。

※成績は9月16日現在
※年俸は推定