近年、NPBは日本ハム・孫 易磊、古林 睿煬、オリックス・陳 睦衡など台湾のトッププロスペクトを獲得する動きが強くなって…

近年、NPBは日本ハム・孫 易磊、古林 睿煬、オリックス・陳 睦衡など台湾のトッププロスペクトを獲得する動きが強くなっている。那覇で開催されたラグザス presents 第32回 WBSC U-18 野球ワールドカップで3位に入った今年の台湾U−18代表にも日本球団が狙う逸材がいる。背番号11の蘇嵐鴻(スー・ランホン)だ。

 今年6月に高雄市にある三民高中を卒業したばかりで、台湾大学の名門・国立台湾体育運動大に入学した。蘇はプロ志望ならば、台湾プロ野球のドラフト指名もあった逸材だが、海外球団のプレーを目標に大学に進んだ投手である。

 今大会はリリーフ中心に登板し、7.1回を投げ、14奪三振、防御率1.91の好成績を残した。日本戦では5回裏に登板し、三者凡退に抑え、3位決定戦の韓国戦でも1.1回を投げ無失点に抑えた。

 日本球団が高く評価しているのは伸びしろ。188センチ68キロという細身ながら、常時140キロ台後半・最速151キロの速球を投げる出力の高さである。他の選手と比べても細身ながら上半身を鋭く振る完成度の高い投球フォームをしており、130キロを超えるスライダー、チェンジアップの切れ味も抜群だ。

 体重を増やし、うまく出力アップに成功したら、どんな剛腕へ成長するのか、期待したくなる逸材だ。

 現地報道によると、すでに日米5、6球団が調査し、50万ドル(約7385万円)のオファーを出した球団や、現地で調査した日本球団もある。今年の6月、台湾高校野球の全国大会である玉山杯に出場し、登板時に多数のスカウトが集結したという。

 台湾メディアは蘇の進路についての関心が高く、大会閉幕に合わせて蘇についての記事が多く出たようだ。

 台湾球界からはMLBよりも、まだ線が細すぎるので、日本向きの投手という評価となっている。

 今年のドラフト市場では日本の高校生で長身且つ実戦力の高い本格派右腕は少ないため、蘇がリストアップされているのも頷ける。

 蘇の今後が見逃せない。