<令和7年度秋季静岡県大会:浜松日体2―0飛龍>◇15日◇2回戦◇愛鷹広域公園野球場 東海道に沿って横に長い静岡県。沼津…

<令和7年度秋季静岡県大会:浜松日体2―0飛龍>◇15日◇2回戦◇愛鷹広域公園野球場

 東海道に沿って横に長い静岡県。沼津、三島を中心とした東部地区と、静岡市をメインとした中部地区、浜松市を中心とした西部地区とに分かれている。そして、その三地区は文化的にもそれぞれ異なっているというが、高校野球でも三地区ではそれなりに意識の差異はあるようだ。東部地区の飛龍と西部地区の浜松日体は、各地区の中堅私学校という位置づけでもあり、お互いに負けられない意識は強いであろう。

 飛龍は先の上位決定戦では加藤学園に敗れた。浜松日体も磐田西に7対1、磐田農に2対1と勝って県大会進出を果たした。ただ、上位決定戦では浜松開誠館に5対6と競り負けた。この秋は、お互い似たようなところからのスタートとなっての県大会初戦である。

 飛龍は石野 稜真投手(2年)、浜松日体は河村 怜勇投手(2年)と、先発投手がテンポよく投げる投手戦だった。特に、秋のチームの場合は、投手の制球力がいいということがいかに大事かということを示してくれた内容でもあった。

 お互いに早いカウントから積極的に打って行くという試合で、序盤はポンポンと進んでいったが、どちらもチャンスらしいチャンスも作れない。

 そんな中で4回、浜松日体は3番・堀越 慶司選手(2年)が一、二塁間を破って出ると、4番の遠見石 侑平捕手(2年)のバントが安打となり、チャンスが広がる。さらにバントで進めた後、6番に入っている河村投手が左中間へタイムリーで走者を還す。1点リードだけでは、不安なところだったが、5回にも遠見石選手のタイムリーで浜松日体は2点目を挙げて主導権を得た。

 こうして、ロースコアの展開となったが、浜松日体は7回から3塁手の鈴木 僚真投手がマウンドに立ちスイスイと投げていく。9回は、少し勝ち急いだか、3安打で満塁のピンチとなったものの、最後は、飛龍で最もスイングの鋭い松浦 琉空選手(1年)を大きな中飛に打ち取った。

 浜松日体の杉田享監督は、「愛鷹球場では久しぶりの勝利ですね。4年ぶりくらいでしょうか…。別にアウェー感覚ということではないとは思うのですけれども…」と言いながらも、苦しい試合の勝利に安堵していた。

 試合展開に関しては、「ウチとしては鉄板の投手リレーです。鈴木は元々内野手なんですけれども、スッとマウンドに立っていって、あんなテンポでしっかり投げていってくれます。河村がある程度投げてくれて、6回か7回くらいから鈴木で行くというのが定番です。まさに、そのイメージ通りだったと言っていいと思います」と、ロースコアの試合でなかなか点が入らず、歯がゆい展開ではあっただろうが、イメージ通りの戦いができたとすっきりした表情だった。

 飛龍は、先発メンバー9人中7人が1年生。山田忠監督としても、この負けでもう一度、チーム作りということになるだろう。1年生が多いだけに、ここから練習試合などを重ねていけば、来春には大きく成長していることも期待できそうだ。