<令和7年度秋季静岡県大会:沼津東8―1掛川工>◇15日◇2回戦◇愛鷹広域公園野球場 先日の雨で、日程がずれ込んだ静岡県…

<令和7年度秋季静岡県大会:沼津東8―1掛川工>◇15日◇2回戦◇愛鷹広域公園野球場

 先日の雨で、日程がずれ込んだ静岡県大会。この日は、1回戦が不戦勝となったチーム同士の2回戦、県大会の初戦が行われた。

 ここまで沼津東は御殿場、3校連合(熱海、沼津工、沼津城北)に、ともに11対1と大勝して県大会進出を決め、上位決定戦でも御殿場西に10対4といずれも2桁得点で勝ち上がってきている。

 掛川工はオイスカ浜松国際に5対3と競り勝ち、代表決定戦では湖西を11対6で下している。ただ、上位校決定戦では磐田北に4対9で敗れている。この秋は、登録が14人という厳しい状況でもある。

 そんな両校の対戦だが、華やかさはないものの、序盤から中盤まではいい投手戦だった。沼津東は近藤 寛太投手(2年)、掛川工は増田 集投手(2年)がそれぞれ、持ち味を出していく展開となった。まだ経験値も浅い新チームということもあり、打線が打てないため、得点は入らないだろうと思われた。

 近藤投手はこの大会では背番号10だが、夏は背番号1をつけており、鈴木省工監督の信頼も厚い。172cm77kgというどっしりとした体格で、下半身もしっかりしている印象である。週4回ほど専門のトレーナーに来てもらって、下半身を中心に体力強化のトレーニングも組んでいて、その成果が着実に出てきている証だ。

 県東部を代表する進学校でもある沼津東は、7時間授業の日もある。しかも、19時30分には完全下校という規則になっている。だから、あと片づけの時間も考えると、19時には練習を切り上げなくてはならない。

 それだけに、日々の練習は生徒たちが自主的に動いて、今日のテーマは何なのか、次に何をしていくのか、ということを常に考え、話し合いながら進めているという。そんな中で、有尾 紬生捕手(2年)のように、積極的な声かけて、いい間合いの取り方などを示していく選手が現れた。

 有尾選手は打順でも5番に入り、この日も3安打で、初回は先制のタイムリー打を放っている。6回にも、先頭で右前打して近藤選手のスクイズ(記録はバント安打)で生還して貴重な3点目のホームを踏んでいる。

 こうして有尾捕手が引っぱった形の沼津東、8回には掛川工2人目の外野からリリーフのマウンドに立った塩原 奏音投手(2年)に打者10人で襲いかかって4点を奪って試合を決めた。

 鈴木監督は、「近藤がよく投げてくれました。ある程度は投げてくれるだろうと、安心はしていたのですが、落ち着いていました。選手が話し合いながら、練習メニューなども自主的に決めていくというスタイルは、限られた環境だからこそ、より効果的」と語った。学校の位置づけとしても21世紀枠での推薦校に選ばれやすい要素はあるので、「もうあと一つ二つしっかり勝っていきたい」という思いもあるようだ。

 現在はトータルで18人と、実は登録メンバーに届かないという状況でもある。それでも、「ある程度、結果を残していけば、選手たちも集まってきてくれるはず」と、信じている。

 この試合は登録14人だった掛川工も、人数的には苦しい状況だ。それでも、打っても3番の増田が安定しており、しっかりと戦えた。打線も8安打を放った。しかし、増田投手が掴まると、その後をどう抑えていかれるのかというところでは、いささか厳しいという現実は否めなかった。