5回二死満塁のピンチを味方の美技に救われ、拳を突き上げる巨人・田中将大(C)産経新聞社 巨人は9月15日のDeNA戦(横…

5回二死満塁のピンチを味方の美技に救われ、拳を突き上げる巨人・田中将大(C)産経新聞社
巨人は9月15日のDeNA戦(横浜)に0-3の完封負けを喫した。打線が先発アンソニー・ケイの前に、6安打に抑えられて2連敗。DeNAと入れ替わり、3位に転落した。
マー君の力投は報われなかった。先発・田中将大はテンポ良く3回まで1安打投球。4回は先頭打者を遊撃手・泉口友汰の失策で出塁させたが、次打者を三ゴロ併殺に斬ってとった。
5回は味方のスーパープレーに救われた。連打などで二死満塁のピンチを招き、DeNA2番・度会隆輝に147キロを逆方向に鋭く運ばれた。走者一掃も覚悟した当たりだったが、これをレフトの丸佳浩がダイビングキャッチ。田中は両拳を高々と突き上げて吠えた。
続く6回は先頭・筒香嘉智の右中間を破りそうな打球をトレイ・キャベッジが頭から飛び込み、スーパーキャッチ。右腕は脱いだ帽子を外野方向にかざし、感謝を示した。
しかし、3度目はなかった。二死一、二塁から石上泰輝に投じた初球のスプリットが落ちず、とらえられた白球は右翼の頭を襲った。中山礼都はジャンプしながら、懸命に腕を伸ばしたが、グラブの先に当たり、ボールはグラウンドに転がった。先制の2者が生還。田中はこの回を投げ切ったところで降板し、日米通算200勝はまたもお預けとなった。
三塁ベンチでは中山が田中に歩み寄って、頭を下げる場面があった。ベテラン右腕は「気にするな」と言わんばかりに、右肩を優しく2度たたいた。この殊勝な振る舞いに、ファンも感服。「さすが一流投手」「流石ベテランやな」「マー君カッコいい」「なんとか200勝達成をして欲しい」といったコメントがSNS上で見られた。
一方で、中山に対しては擁護に加え、奮起を促す声も目立った。内野手登録ながら、力強い打撃を買われ、8月下旬からは主に右翼を守り、出場機会を得ている。「ライト強くなれよ」「中山はこの悔しさで更に素晴らしい選手になる事だろう」「次は打ってくれ!」などと激励の言葉が相次いだ。
田中は今月21日の中日戦(バンテリン)が次回先発の見通し。次こそはメモリアルを決めるべく、中山もバットで援護したいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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