7回に右越え6号ソロを放ったDeNA・度会隆輝(C)産経新聞社 DeNAは9月15日の巨人戦(横浜)に3-0で快勝。4連…

7回に右越え6号ソロを放ったDeNA・度会隆輝(C)産経新聞社

 DeNAは9月15日の巨人戦(横浜)に3-0で快勝。4連勝で貯金を1として、巨人と入れ替わって2位に浮上した。

 先発のアンソニー・ケイが6安打11奪三振の力投で、来日初完封。打線は再三、巨人外野陣の好守に阻まれてきたが、6回二死一、二塁から7番・石上泰輝が先制の右越え2点二塁打。7回は2番・度会隆輝の右翼フェンスを超える6号ソロで、貴重な3点目を挙げた。

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 度会は5回二死満塁の得点機で、巨人先発・田中将大の147キロ直球を、鋭く逆方向に運んだ。左翼線を破るかと思われた当たりを、レフトの丸佳浩がダイビングキャッチ。一塁ベースを回っていた度会は、両膝に手をついて、悔しさを露わにした。

 その悔しさを晴らすように、次の打席では誰も触れられない本塁打を放ってみせた。14日の同カードでの代打弾と合わせ、2試合連続のホームラン。新人だった昨年開幕戦の3月29日、翌30日の広島戦(横浜)以来、自身プロ2度目だ。

 ドラフト1位ルーキーだった昨季は、スタートこそ華々しかったが、その後は3度の2軍落ちを経験。クライマックスシリーズ(CS)、日本シリーズでも出番は訪れなかった。2年目の今季は故障で出遅れ、開幕2軍スタート。4月に1軍昇格したが、成績が安定せずに7月に降格。8月31日に再度、出場選手登録された。

 浮き沈みの激しい2年間。完封のケイ、決勝打の石上と並んだ今季初のお立ち台では途中、涙で声を詰まらせた。中継した『DAZN』を通じてのヒーローインタビューでは「感無量というか…またここからの景色が見られて本当に幸せです」と言葉を振り絞った。

 苦しさを知るファンも、SNS上で「もらい泣きした」「君がおらんといかんよ」「つらかったのも全部力にして戻ってきた姿かっこいい」と大感激だ。1年前は縁がなかった短期決戦。雪辱をかけた戦いは、これから本格化する。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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