試合に敗れながらも莫大なファイトマネーを手にしたというアフマダリエフ(C)Getty Images 敗れはしたが、果敢な…

試合に敗れながらも莫大なファイトマネーを手にしたというアフマダリエフ(C)Getty Images

 敗れはしたが、果敢な挑戦を経て手にしたものは計り知れなかった。

 9月14日に名古屋のIGアリーナで行われたスーパーバンタム級4団体統一タイトルマッチ12回戦で、統一王者の井上尚弥(大橋)は、WBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)に3-0で判定勝ち。元世界ヘビー級王者ジョー・ルイス、元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(ともに米国)と並ぶ、史上最多タイとなる世界戦26連勝を飾った。

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 緻密に練り上げた作戦を実行し、真吾トレーナーと共に構築したアウトボクシングで試合を完全に支配した井上。その圧倒的なパフォーマンスを前に成す術を失ったアフマダリエフは、12ラウンドを通して付け入る隙を見出せず。戦前に「総合力では俺が上」と豪語していた自慢のパワーも、異常なスキルを発揮したモンスターを前に発揮できなかった。

 もっとも、敗れても彼は価値あるものを得ていた。ウズベキスタンのニュースサイト『Zamin』が伝えたところによれば、この一戦の賞金総額は2000万ドル(29億6000万円)で、井上は75%にあたる1500万ドル(約22億2000万円)の保証に加えて、ボーナスで400万ドル(5億9000万円)を獲得。一方のアフマダリエフは、100万ドルのPPVボーナスを含めた総額600万ドル(約8億8800円)という巨額のファイトマネーを得たという。

 わずか36分間で、莫大なファイトマネーを手にしたアフマダリエフ。その井上の“モンスター級”の影響力を物語る賞金内容について『Zamin』は「この試合は単純なチャンピオンベルトをかけた戦いではなかった。そのファイトマネーの規模を考えても、ウズベキスタンにおけるスポーツの歴史に刻まれるものだと言える」と強調した。

 自信を打ち砕かれるような敗戦を喫したアフマダリエフだが、勇猛果敢に井上に挑んだからこそ、彼は名声と富を得た。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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