◇国内女子メジャー◇ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会 最終日(14日)◇大洗GC(茨城)◇6840yd(パー72)◇晴…

“師弟”メジャー連勝を果たした金澤志奈(右)と申ジエ

◇国内女子メジャー◇ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会 最終日(14日)◇大洗GC(茨城)◇6840yd(パー72)◇晴れ時々曇り(観衆4945人)

元世界ランキング1位の申ジエ(韓国)が、金澤志奈のウィニングパットをグリーン横で見届けた。30歳にして初優勝をあげた“弟子”とハグを交わし、ともに涙があふれ出る。「自分が優勝しても泣いたことがなかったのに、初めて泣いてしまった」と目を潤ませた。

12位からスタートした最終日のプレー中も、4組後ろの最終組を回る金澤のスコアが気になって仕方がなかった。「(スタート前に)良い顔をしていたし、きょうは大丈夫だと思った。本当に私も優勝を待っていたし、一つの壁を乗り越えた。ライバルになりますね」と祝福した。自身が国内29勝目をあげた5月のメジャー「サロンパスカップ」では金澤がグリーン横で待っていてくれた。

グリーン横で金澤志奈(左)の初優勝を祝福する申ジエ

金澤にとって申は憧れの人だ。中学時代から指導を受けていた金愛淑(キム・エイスク/韓国)の紹介で知り合い、この3年のオフはオーストラリアでともに合宿を張った。早朝から日没近くまで、横でボールを打ち続けた。技術以外にも競技に臨む姿勢など、頂点に立つために必要なことを会話と背中から教わった。物腰の柔らかな7つ年上の大先輩と過ごす時間は、不思議と心が安らいだ。

「小技もたくさん教えてもらったし、ジエさんの引き出しから私も盗み見て得るものがたくさんあった」と金澤は言う。3日目の最終18番は2打目を左のガードバンカーに入れたが、直伝のバンカーショットで1mにつけてパーでしのいだ。

「優勝が一番の恩返しだなって思っていた。ジエさんの前でプレーオフ勝って優勝できたのは本当に良かった。まだまだジエさんに追いつかないですが、私ももっと頑張っていけたら」。師弟で果たしたメジャー連勝の喜びから、すぐに気持ちを切り替えた。(茨城県大洗町/玉木充)