8月にあった第16回全国高校女子硬式野球ユース大会でクラーク国際仙台が優勝し、大会3連覇を果たした。選手や総監督らが8…

 8月にあった第16回全国高校女子硬式野球ユース大会でクラーク国際仙台が優勝し、大会3連覇を果たした。選手や総監督らが8日、仙台市役所を訪れ、優勝を報告した。

 高校女子野球では春の選抜、夏の選手権、ユースの各大会が3大大会とされる。ユース大会は8月下旬に岐阜県や愛知県であり、2年生以下の新チームが戦う新人戦で、今大会には、各地域代表の61チームが参加した。

 クラーク国際仙台は盛岡誠桜や聖光学院などを下して勝ち進み、8月27日、決勝に臨んだ。相手は甲子園で決勝がある選手権大会を制したばかりの福知山成美だった。

 約1カ月前の7月25日、選手権大会の準々決勝で福知山成美に敗北後、新チームに移行していたクラーク国際仙台。一、二回に1点ずつ得点すると、佐藤花投手(2年)と本間雅妃投手(1年)が完封リレー。2―0で雪辱を果たし、3年連続3回目の優勝を決めた。

 伊藤結月主将(2年)は「一試合ごとにチームとしても個人としても成長できた」。決勝は「先輩たちの悔しさも背負っているので、絶対勝つという気持ちで臨んだ。苦しい場面でも声を掛け合いながら明るい雰囲気で踏ん張れたことが勝ちにつながった」と話した。

 郡和子市長は「女子の野球の認知度は上がってきており、3連覇を達成できる高校が仙台にあることは市民にとっても誇り。3連覇はなかなか成しうるものではない。得がたい経験を糧に次の目標に向かって突き進んでいただきたい」とたたえた。

 クラーク国際仙台は2018年4月に東北初の高校女子硬式野球部として創部。徐々に東北各県でも女子野球部の創部が進み、現在、東北で活動する女子野球部は秋田を除く5県8校となった。

 「他の東北のチームも力がついてきているが、自分たちが一番という気持ちを忘れずに負けずに取り組みたい」と伊藤主将。目指すはユース、選抜、選手権の三冠だ。(岸めぐみ)