◇米国女子◇クローガー・クイーンシティ選手権 presented by P&G 最終日(14日)◇TPCリバーズ・ベン…

畑岡奈紗は今季自己5位でフィニッシュ

◇米国女子◇クローガー・クイーンシティ選手権 presented by P&G 最終日(14日)◇TPCリバーズ・ベンド(オハイオ州)◇6876yd(パー72)

リディア・コー(ニュージーランド)、ミンジー・リー(オーストラリア)というツアーの看板選手との3サムで畑岡奈紗がお株を奪う猛チャージを見せた。前半6番(パー5)からの3連続を含む7バーディ「65」で通算15アンダー。今季自己最高となる5位で大会を終えた。

前半アウトでバーディを量産した

7個ものバーディを11番(パー5)までに集中させたことを考えれば、終盤でさらに積み上げたかった思いはある。「(終盤は)縦距離をうまく合わせられなかったところがあった。あと2つ、3つ欲しかった」。1日5アンダーで合計20アンダーが目安という開幕前の読みは、チャーリー・ハル(イングランド)の優勝スコアとも一致していた。「73」で伸ばし合いから大きく後退した2日目も大いに悔しがる。

それでも、4日間で1イーグル22バーディを量産。最終日に達成したノーボギーラウンドも素直にうれしい。特に終盤の難所である16番(パー3)、17番と立て続けにピンチも迎えた。17番は右のガードバンカーに入れたボールが少し左足下がりのライで、左サイドのピンまで少し距離もある厄介なショットだった。キャリーを出し切れずに4m近いパーパットを残しながらしのいだ。

ショートパットの悩みから解放され、アイアンも冴えてきた

「ボギーフリーだったのはすごく良かった。上に行けば行くほど、1打でトップ10に入れるか、トップ5に入れるか、みたいなところがある。すごく大きいパーセーブだったと思います」。4カ月半ぶりのトップ10だった2週前の「FM選手権」7位に続く2試合連続の好成績で、年間ポイントレースも41位に浮上。ランク60位までの最終戦「CMEグループ ツアー選手権」の出場権争いを考えても、必死に拾ったパーの価値は小さくない。

次週は2018、21年と過去2勝の得意大会

長く悩んできたショートパットに解決の糸口を見つけ、今大会では持ち味であるアイアンのチャンスメークも増えてきたとうなずく。「やっぱり今シーズン(のうちに)勝ちたい気持ちが強い。残りの試合で頑張りたい」。復活の気配を漂わせながら見据えるのは、2022年以来の優勝のみ。過去2勝を誇る次週「ウォルマート NW アーカンソー選手権」(アーカンソー州ピナクルCC)に乗り込むタイミングとしては申し分ない。(オハイオ州ハミルトン タウンシップ/亀山泰宏)