<令和7年度 秋季埼玉県大会南部地区予選:浦和実4―1西武台>◇12日◇代表決定戦◇埼玉県営大宮公園野球場 今夏ベスト4…

<令和7年度 秋季埼玉県大会南部地区予選:浦和実4―1西武台>◇12日◇代表決定戦◇埼玉県営大宮公園野球場

 今夏ベスト4の浦和実vs今夏ベスト8の西武台、昨秋の県決勝カードが地区予選で実現。新チームも能力的には実質県でもベスト16、8レベルの試合が期待できる。

 浦和実は新チーム結成時から苦しんだ。今夏ベスト8で先発経験のあるMAX139kmのエース松本 夏輝(2年)が残るも、新チームは公式戦経験のある子がほとんどおらず、練習試合でも苦戦の連続。さらに二遊間を中心に怪我人が出たこともあり守備が乱れるなど新人戦も苦しんだ。埼玉栄戦などは3対7もフライの落球など内外野共に守備が乱れ点差以上の完敗であった。

 一方の西武台は主砲・田代 寛人(2年)、190cmの1年生左腕・深見 陵太やエース吉良 敏家(2年)などを擁し、前評判は高かったが、河野監督が体調を崩しチームを離れていたことで戦術面で遅れ、さらに籤運も悪く新人戦初戦で立教新座と激突し4対5で敗れた。結果、ノーシードで地区予選を迎え、川口、浦和実と同じ山に入り、初戦の川口戦は相手エース武藤に苦しむもスミ1で勝利しこの日を迎える。

 先発は浦和実がエース松本、一方の西武台は前の試合に続き背番号10の深見が登板し試合が始まる。

 先制したのは西武台であった。

 2回裏、浦和実・松本が2四球を与え、敵失で1死満塁と傷口を広げ、8番・千葉武蔵(2年)にスクイズを決められ先制を許す。

 だが、その後のピンチを防ぐと浦和実もすぐに反撃開始。

 3回表、この回先頭の松本が左前打を放ち出塁すると、その後、2死二塁となり、3番・雲津朱已(2年)のサードゴロが田代の一塁悪送球を誘い1対1の同点とする。

 その後は両投手が立ち直り1対1のまま前半戦を終える。

 3巡目を迎えた6回表、浦和実は先頭の青木 寛(2年)が左前打を放ち出塁すると、続く後藤 颯雅(1年)がきっちりと送り1死二塁とする。2死後、4番・塚田 純平(2年)が左前適時打を放ち勝ち越し点を奪う。

 浦和実は9回表、6回途中からマウンドに上がる西武台のエース吉良に対し、この回先頭の雲津が内野安打で出塁すると、続く塚田が送り1死二塁とする。さらに5番・清水健太(2年)が申告敬遠で歩き1死一、二塁とすると、続く三星 隼土(2年)が右中間へ2点適時二塁打を放ち4対1としダメを押す。

 投げてはエース松本がこの日7四球と苦しみ毎回のように走者を出す投球も、牽制で2度刺したり相手の度重なる走塁ミスにも助けられ6安打1失点で切り抜け完投勝利を収めた。

 浦和実が西武台を4対1で下し、県大会出場と秋の県大会シードを決めた。

 浦和実は勝つには勝ったがこの日も3失策。新人戦の時からあまり状況は変わっていないように映ったがこの日は勝てた。それだけに辻川監督も渋い顔。

「ポテンシャルでは4:6か3:7ぐらいだけど、バントを決めて守れたら何とかなると思っていたが、どっちもできなかったからどうしようもないなって(笑)。バントミス、エラー、四球連発。これがこの子達の弱い所。練習試合でもああやっていつも負けていた。『いつもと一緒じゃん』って言っていたんですけど、田代の暴投で一気に流れが来た。あんなに焦らなくても良いのにってこっちが思うくらい相手の走塁ミスはラッキーだった。捕手・雲津の肩は強いので。塚田、三星とか情けなさ過ぎて、塚田に関しては代えようかと話していたら打った。松本も良くなかった。ボールも来てないし本来こんなに四球を出す子じゃない。気負っちゃってた」と、敗者監督のコメントかと思うくらい厳しい言葉が続いた。ただ、

「前のチームの良い所である自覚と責任を引き継いで、誇りを持ってこいつらにはやってもらわないと。深見は将来的に怖い。だからうちはその間に練習をしないと。とにかく勝つのはこんなに良いことなんだって彼らは初めて思ったはずなのでこれからに期待。もっともっと守れるようにします」と、辻川監督は厳しい中にも選手達への期待も忘れない。とにかく、このもらった勝利をきっかけに浦和実は県までに変わることができるか。今後も注視していきたい。